不本意にも、神風。とでもなるか、このタイトルは。相変わらずネット不自由環境なので、本日は紙版ル・モンドとカナール・アンシェネを購入。ル・モンド紙の22-23の二頁が、特攻関連記事だった。
一ページ大の白黒写真(ウェブでの写真とは別個)は、6人の帝国海軍の特攻将校たち(隊長、少尉、軍曹、、)が飛行服で軍刀を手にこちらを(写真機を)見つめている。トリミングされている写真の上部には、桑田軍曹・岡本少尉、と毛筆で書かれている。これは出陣の前に、彼ら自らが署名したのだろうか。彼らの顔つきもまなざしも、それぞれの若い男たちのそれぞれの性格とそれぞれの過去と、(不在の未来と)それぞれの確信(détermination)を示している。彼らの胸元にある名札の苗字も、彼らの姿形も、私には遠く、かつ親しいものだ。特攻の成功率は、つまり標的に当たりうる確立は10パーセントだったという。
ル・モンド紙東京支社の、学生時代ニューヨークで能を観て日本語と日本文学を学び始めたという、フィリップ・ポンス氏による記事。残念ながら訳出する時間がない。クリップ。
とてもいい記事ですね。『硫黄島からの手紙』と合わせて、フランス人の日本人理解が少しでも進んでくれればいい。クリント・イーストウッドがレジオン・ド・ヌールをもらう理由は判らないけれど。
投稿情報: tagaway | 2007-02-18 10:58
tagaway 氏、
お返事するのがとんでもなく遅くなりました。
そうですね。結局のところ、理解なんて無理だ、なんて差異なんて、本当はないんじゃないかと思います。なお、イーストウッドはなぜか仏人に非常に受けがいいのね。カイエ・ド・シネマのせいかなあ。
投稿情報: 猫屋 | 2007-02-26 19:09