まずは、地球温暖化がもたらす経費は55億ユーロ(ってたぶん822兆円か)に及ぶだろうというル・モンド記事です。情報源は、この日曜日に英国オブザーバー紙が抜粋を発表したStern Review final report 。
元世界銀行責任者である、サー・ニコラス・スターン氏の700ページに及ぶレポートには、今から10年間に各国政府が大掛かりな対策に着手しない限り、地球は居住不可能になり、温暖化コストは、20世紀の2大戦と1929年の恐慌がもたらした金額を越えるだろう、と書かれている。
このレポートの重要性とは、これまでにあった自然科学者間・エコロジストの論議ではなく、経済学者の、しかも英国政府に近い人物の発言であること。そして具体的な(とは言えゼロが多すぎますが)数字を出してきていることだと思います。また、英国発なんで、米国政府に対する警鐘と見なしていいだろう。最近はカナダも京都議決を無視する方向にあるわけですし。
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こちらは、石油会社TOTALのCEOティエリ・デマレへのル・モンドインタヴューです。アングロサクソン系石油メジャーとオリガルク・ロシアメジャーにはさまれるこの仏系多国籍企業責任者が、ジオポリ・エコロジー・エネルギー等の諸問題をどう見ているか。大記事ではないですが、興味深い。時間があったら訳して見ます。
トータルCEO:『リスクが嫌だったら、職業を変えたほうがいい』
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直接の関係ないですが、あのチェルシーを買っちゃったアブラモヴィッチ氏が離婚訴訟で全財産の半分を(元)奥さんに持っていかれそうだ、とどこかで読みました。氏は現在は英国在住なわけで英国法が適用される、つまりロシア系オイル・オリガルクナンバー2の(サッカーチームを含めた)資産半分がパー。ロシア法だと国営アパートとロシア国産車一台だけ、とかになるそうですけんども。なんとも。
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