墓参りにはまだ行っていない。
日本国小泉首相が今日8月15日、靖国神社に参拝した。以下はル・モンド記事から。北京・ソウルに向けた挑戦としての靖国への再なる参拝、とでも訳そうか。
以下はフィリップ・ポンス氏による、“日本の記憶”に関する長い文章。
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TVで"太平洋戦争"をめぐる番組を今年もいくつか見たわけだが、毎年微妙にコメントに変化がある。(野球人、張本が広島で被爆、それで右手が不自由だったことも初めて知った。)
硫黄島に関するドキュメンタリーでも、もちろん靖国をめぐる討論でも紹介でも、ウラシマ猫屋にはびっくりするようなコメントが“事実”として語られている。どこかでなにかがヨコスベリしている。
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シンガポールで、そして東京で、それからパリで会って話し込んだアブディの言葉を思い出している。アブディはレバノンを出て行った多くのレバノン人のひとりだ。今はヨーロッパ人の奥さんとともにカリフォルニアにいると思う。猫屋の不義理で住所もメール・アドレスも持っていない。
「僕は、誰かをジャッジするためにここにいるんじゃないけれど、、、」 と言っていつも穏やかに話し始める彼に、もう一度会いたくなった。(彼との連絡がつかなくなったのは1998年ごろか、、“政治”や“国際関係”に直接かかわる話はひとつもしなかったと今、気がついた。そういう時代もありまして。。)
安部公房の「砂の女」について、とうとうと語っていたアブディ。そして信州で山菜そばを美味そうに食べていた彼のことを思い出した。
こんにちは。
和食うらやましいです・・・。私はしばらく帰っていないもので。
「日本の夏」についてのお気持ちはお察しいたします。
ところでレバノン、こんなに攻撃されるなんて思ってもみませんでした。
私はこの春内戦時のドキュメンタリーをまとめて何本か見たばかりだったので、自分が見ているニュース映像が今起こっていることだなんて信じられませんでした。
これは80年代前半のレバノンでは? と。
(パレスチナももちろん含めてのことですが)欧米主導の話し合いでこの地域の問題はまず解決しないだろう、と改めて痛感・・・。フランスにしたところで委任統治していたという歴史的経緯を考えただけで自ずからその限界もはっきりするというもの。
他の地域の「(いい意味での)政治的台頭」が待たれるのではないかと。
ではではよいお休みを。
投稿情報: pol | 2006-08-16 23:24
pol氏、
帰国というのは帰るのを待ってる時期が一番うれしい。帰ると、いかんせんどこに行っても我、居候だし、そこらじゅう小泉(+アベ)だらけで腹立つし、おまけに暑くて起動力最低です。。
それでもたわいのない、ナスだとかコロッケだとかの食べ物と、たまたま道を聞いた神田のおじさんの見事なカンダことばなんかには眼がくらむ思いであります。
レバノン破壊にはまったく声も出ません。あれだけの長い戦争をあれfだけの政治力を重ねて(均衡)にまで持っていった過去が、たしかに危うい均衡の上に築かれていたにはしろ、こんなかたちでの国家破壊にいたったわけだ。
一方では、WW2終了時に想定されていた“国家”概念が、すでに機能していない事実があるし、同時に“すべてのユダヤ人の母国”としてのイスラエル国家理念自体にどうしようもない無理がある。
“超国家”としての欧州は機能していない。アジアも(意図的なものでしょうが)共同体としてのリアルな“影響力”を持つ方向には向いていない。
本棚にあったはずのEHカーの“20年の危機”を読み返そうと思ったら見つからない。仏アマゾンでもういちど購入、ウンウン言いながらでも読み返そうと考えています。
投稿情報: 猫屋 | 2006-08-17 03:39