ネット環境が低速であった間、紙版新聞もほうも買わなくなっていたわけです。
元来TVは時々しか見ないんだが、それでも、パキスタン/カシミアでの地震とその後の経過、モロッコとアルジェリアの間を放浪する不幸な欧州移民候補者達、欧州にやってくるだろう野鳥とバード・フリュの動き、止まらない旧欧州からの産業移転と解決策のない失業問題と、結果としての社会政策問題。あいつぐメキシコ湾でのハリケーン。いや、まだまだあるわけだが、暗いニュースには事欠かないわけである。後記:火曜日にはドイツ東部で複数の野鳥死体が発見されている。
レバノンのハリリ元首相暗殺事件も奇妙な展開に入っている。イラクを巡る石油疑惑に2人の仏元大使が関与していた疑いがかけられている。イラクでの米兵死者が2000人を越えそうである。民兵と外国労働者、イラク兵とイラク市民間の死者数はどうなっているのか。暗澹たる気分に陥るわけだよ。後記;Iraq Body Countによるイラク市民犠牲者数は2万5千から3万人(ソース:ルモンド・エディトリアル)
フランス社会党内の分裂は終わる気配がない。というより、社会党が左派であり続けるためのアイデンティティ危機と言えるだろう。国民は社会政策重視の、弱者を拾い上げる大きい政治国家を望んでいる。しかし、グロバリ化した経済体制化では産業空洞化を政府が止めることはできない。ソシアル・デモクラットとして英国労働党のように体質を大幅に変えるのか。だがそれでは社会党本来の支持層を失う可能性がある。おまけにバイルーなどUDFの唱える保守主義と重なってくる。
これまでの欧州の社会保障制度をどう変えていくのか、これはドイツ統一選挙の大きな課題だったわけだが、選挙結果はメルケルが首相、だが外交・経済など主要職にはSPDが就くという結果になり、この共同政権が社会制度・経済政策大幅改革をこなせるのかは疑問。イタリアではベルルスコニーの政治に疲れた国民は欧州議会から帰ってきたロマノ・プロディを先頭に左派のカムバックというシナリオが進んでいる。フランス社会党にはヘッドが、あるいは顔がない。
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サルコジ先生、最近どうも元気がない。ド・ヴィルパンの支持率が上がってきた。というより、仏国民がサルコジvsド・ヴィルパンメディア合戦に疲れてきたようである。あるいはフランス・テレヴィジョンの新しい社長/PDG、パトリック・ド・カロリス(前Rachines et des Ailesやってた人)がシラクに近いせいもあるのかな。
サルコジ、まだ離婚は成立していないものの、新しい彼女と新生活を始めたようである。マドレーヌにある電気屋に彼女と2人で新居用電気製品を買った。パリのレストランのテラスで食事。友人の俳優達を招いて夕食とか、おおっぴらにやっているのだが、、、マスコミには“戒厳令”を引いたんだそうだ。おかげで、一般市民パパラッチ(多数)が電気屋やレストランで携帯で撮ったサルコ・新カップルの写真をパリマッチに売り込もうとしたけど、雑誌側が自己規制で相手にしなかったとか。
そういうわけで新彼女のアイデンティティを知ろうと思ったら、英国かスイス、あるいは米国のメディアまで出向かなあかん。たとえばこちら。で、このAnne Fulda という人はそう、やっぱりジャーナリストです。フィガロの方でエリゼ宮担当記者だったそうで。左はネットで拾ったお写真。
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かの家賃200万円国家払いの元財務相ゲマール氏、アパート改装費も含めた国家払い分を全額国に返済したそうです。これで中央政界に返り咲きする可能性が出てきた。元首相、だがシラクの汚職を引っかぶり有罪判決をうけたアラン・ジュペの返り咲きも噂されているわけだが、こちらはちと無理がありすぎな雰囲気。
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政治からは大きく外れるわけですが、“チュルッチュチュ♪”のラファエル君はこの夏だったかに結婚したようである。新婦はブログにクリップしたクリップで寒い中ミニスカートのあの彼女。キャラバーン、CD売れたからねえ。よかった、よかった。
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