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2005-06-24

コメント

Hi-Low-Mix

日本も外国人・少数民族にとっては「生きにくい」国だと思っていますが、フランスなど欧州と比較するとどうですか?
良くも悪しくもやたらゆるゆるだったオランダも、最近は厳しくなりつつあると聞きますが。

Hellsing

Lyonにあるとある会社のために、日本で働いているものでございます。
いつも拝読しております。

この2週間 いきなりの猛暑の中フランスに行って参りました。
基本的にはLyon滞在でしたが、パリにも数日滞在して感じたことは
1,警察官、検札関連の人の数が多い。(SNCFも含め)
警察官の数、軍の警備も一昨年暮らしていたころの Salco内務省時代に比べて
数よりも調べ方が厳しくなっているように見受けられました。

2.オリンピックの開催権取得に向けて 市内の整備が著しい。
モンパルナスのメトロ駅構内にある 例の動く歩道の入り口の上に
"高速 時速9km" "歩く早さ(だったと思う)4km"と解説が親切にも書かれておりました。
(しかし早いほうは壊れていて止まっていたというオチがいかにもパリらしい。)
ほかにも、駅構内のアナウンスが英語ではっきりと解説されるようになった と
明らかに海外からの旅行者向けに優しい街を目指している ように見受けられます。

上記の点から、治安回復という理由に更につけて オリンピック誘致という実利的な理由も含まれているように思われます。
(なんせ、JOCの会合に ドラノワのみならずシラクまでシンガポールについていくとの事ですから、
その意気込みたるやシャンゼリゼを閉鎖して、テーマパークにしてしまっただけではないようです。)

と 思ったわけであります。

個人的には 接続がうまくいかず リヨン行きのTGVを時間ぎりぎりで乗ろうとあせっていた時に
アフリカ系の駅員さんがTGVに入る前に、
"Bon soir! Comment allez vous?"と陽気に聞いてくる、ある意味でのサービスの向上に
私はほっとさせられたのですが、商業主義オリンピックをパリで開催することは どうなのか、と議論は尽きないようです。
どっとはらい。

猫屋

Hi-Low-Mixさん、今晩は。
外国人や少数民族にとって生きやすいのは日本なのか、あるいはフランスや欧州なのか。これは案外答えるのが難しい。たぶん、日本で生きる外国人には“日本風に生きる”ことが要求され、同時に“日本人”にはなかなかなれないと思う。この点さえクリアすれば、彼らにとって日本はすばらしい国でありうると思います。実際、日本が好きでたまらない“外国人”を多く知っています。

反面、欧州では“こうやって生きる”というパターンが見つけにくい。これには、狭いところに世界中の人間が集まってるパリやロンドンやニュー・ヨークもそうだと思うけれど、規範や言語や社会階層、風習がモザイク化しているせいがあると思う。自分は欧州の田舎に住んだことはないので単純には言い切れません。フランスでも小都市からパリに出てきた連中は『あそこは村社会で生きにくい』と言ってますし。

結局のところ、私のような無責任人間には欧州の都市は大変生きやすいです。他人がほっといてくれる。無関心です。これは“寛容”と言っていいのかどうかは分からない。同時にパリ下町の“村”的人情は好きなわけで、自分ながら勝手だな、と思う。わがままで言えば、閉鎖してない“村”的欧州が理想ですが。現在の問題は、仕事がないこと。これは仏人・外国人両方にとってかなり厳しい問題です。

オランダの状況は、最近あった不幸な事件が強く影響しています。昔からムズリム系仏人の多いここでは、それほど急激な排他主義はない。極右の台頭は、まず経済悪化が社会不安を生み出し、結果外国人を弾劾するパターンです。

ちゃんとした答えにはなってないな、これ。すいません。ブログ内でもうすこし展開してみます。

猫屋

Hellsingさん、始めまして。駄文読んでいただいてうれしいです。母国の人にはちんぷんかんぷんで変にスノッブに見えるんじゃないか、と危惧しております(大汗,,)。いや、本当に暑いです。

実際の統計とかは見てないけれど、前回のサルコ内務相時とは比べ物にならない安全対策が取られている印象はあります。テロ対策で軍隊が駅や空港でパトロールすることもあるけれど、それとは違う。サルコジの本当の実力はいまいち分からないんですが、メディアの使い方や、2007年大統領選の有力候補であると明言しての内務相就任直後に保安キャンペーンをはるやり方は、あくまでサルコ流です。ただ、彼がやっているのは自分のためなのか、国民のためなのか微妙。ポピュリズムすれすれとも見える。眼が離せません。

パリもどんどん変わります。東京ほどのスピードではないですが。ただ、最新式メトロとかエスカレーターとか発作的に導入しても、すぐ壊れるんだよね。CDG空港が崩れたのはいい(最悪の)例です、トホホ。

移民の子供たちが成人したのもあって、街のいろんなとこでいろんな人に会える。今日言ったスポーツショップ(シタディオム)では、アルジェリア系の若い女性店員がフランス訛なし英語(ほぼBBC)で英国客に応対してたし、レジの中国系女の子とは“昨日からバーゲン始まったんだけど、午前中はすいててお勧め”とか気分よくおしゃべりできた。一時はほとんど見なかった米国人観光客も多い。グロバリゼーションもダークサイドばかりじゃないです。

オリンピックのパリ開催について私の意見はニュートラル。治安が悪くなる、物価が上がる、と言ってるパリジャンもいるけど、50Mのオリンピック・プールいくつか作るんだったら許そうか、、、などと不謹慎な事言って、どっとはらい。

ふらんす

こんにちは。
いつも不思議に思うのですが、無賃乗車を取り締まるのはいけないことなのでしょうか。若くてお金がなくても正直に切符を買っている人の方が多数なのですから、その人達がバカをみないためにもどんどん取り締まるのがスジと思うのはあまりにもサルコジ的なのでしょうか?座席に足を乗っけていて45ユーロっていうのは知りませんでしたが・・・。

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