ブッシュ再選後の年頭一般教書演説もさらっと目を通した。ライス新国務長官のパリでのディスクールも仏プレスでフンフンと読みました。で、今、ネコヤナギが知りたいのは現時点でもあの、そうです、ネオコン軍団がブッシュ政権の頭脳として機能しているかどうかである。(だって、どうしても世界民主革命を急ぐあの方々にはネオコンのかほり、)
まずはググルった訳ですが、日本サイドではたいした情報は見つからない。日本語なら、読むのもコピペも簡単だしというイージーゴーイングは果たして報われなかった。ネオコンの思想基盤はニーチェだと断言なさる“専門家”の方がおったが、そりゃないでしょう。ニーチェ・アレルギーではあるが、ツッラトストラの作者に対する畏怖と尊敬ぐらいは私だって持っている。単にネオコン師匠のシュトラウスの観念論性とかネオコンの理想主義ムードで言えばイコールになるのかもしれないが、これでOKなら哲学なんて簡単だろうさ。さすが田中う氏のサイトは参考になります。几帳面な人ですが、データベースを自分の分析に持ってく時のぎこちなさは、やはり若さか(年はとったほうが良い場合もあるのだ)。
前書きが長くなってしまった。本家ググルではこんなのがあった。クリスチャン・サイエンス・モニター誌のweb版ですから信用はできますね。『あなたはネオコンか?クイズに答えて自己判定』 質問がやたら長いし、私はどっちにしても民主党も共和党も支持してないし、ただ反ネオコンなだけです。土.日にすること無かったらやってみよう。ネオコンワッチなんてのも見つかったが、サイト数は多くても実が少ない。民主党支持者にはつらい季節だな。真面目にネオコンメンバーのつながりをたどったサイトもあったが、やたらインサイダー婚が多い。ネオコンは大家族である。大物の最近記事が見当たらないのは、もう旬じゃないからか、あるいはネオコン思想がすでにブッシュ政権全般に浸透・拡散したためか。
結局、某仏フォーラムから以前読んだル・モンドの記事コピペにたどり着いた、ちょっと古いが(2003年4月)。これによると、ネオコンは、国内モラル政策に関してはあくまで米保守右派の立場をとるが、経済面では自由放任リベラル、そして外交面では介入主義・パトリオティズムキャンペーン展開・予防戦略政策をとり、ニクソン・キッシンジャーのリアル・ポリティック外交の対極をなす。また、国連を生み出したウィルソン思想が多極主義であったのとは違い、ネオコンは米国の繁栄と軍事力の圧倒性によって世界に平和をもたらす、と信じている。。。この記事の最後には、ネオコンの思想とブッシュ政権内の南部系カトリック右派とのあいだにつながりはない、、とある。たしかに、2003年に時点ではそうだったのだろう。再選を勝ったカール・ローブはたしかにたいした宣伝マンだったわけだ。
と、久しぶりのネットサーフ(懐かしい言葉だが)ばかりで、何の成果もなく今日のエントリーは終わる。ネオコンとの付き合いはきっとまだ続くだろう。
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