現在の法務相ダティは、やはり内務相職につく。法務相にはミッテラン下で教育相を務めたジャック・ラング。現在の内務相アイヨ-マリがどうなるかは、まだわかってないようですね。アルバネ文化相は後送。サンティニも。ミッテランの顧問だったアタリも内閣入りとか。
移民の皆さん、恐怖しましょう。
参考: EXCLUSIF Les dernières rumeurs de remaniement ministériel (Challenge)
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現在の法務相ダティは、やはり内務相職につく。法務相にはミッテラン下で教育相を務めたジャック・ラング。現在の内務相アイヨ-マリがどうなるかは、まだわかってないようですね。アルバネ文化相は後送。サンティニも。ミッテランの顧問だったアタリも内閣入りとか。
移民の皆さん、恐怖しましょう。
参考: EXCLUSIF Les dernières rumeurs de remaniement ministériel (Challenge)
投稿情報: 2007-12-22 カテゴリー: France | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
一行分だけ紹介、
"'Dans ce monde obsédé par le confort matériel, la France a besoin de catholiques convaincus qui ne craignent pas d'affirmer ce qu'ils sont et ce en quoi ils croient".
「物質的心地よさにとりつかれたフランスは、真の自己と自ら信じるものを明言するにいとわない、確信に満ちたカトリックを必要としている。」
アンリ・ゲノの筆によるものでしょう。
しかし、ローレックス・デイトナのブリング・ブリング、豪華ヨットとニューハンプシャーのマイクロソフト別荘でのヴァカンス、プラダ大好き奥さん・元トップ・モデルとのディズニーランドでのデート、コンプレックスのない自分だけ給与倍額、、、リストは長すぎるんで以下省略、、、よーゆーよ。
おまけに北京出張には自分の母親と息子を同行、中国共産党主席に息子を紹介するに「うちの息子にはキビシサ(autorité)というのが足りないんで、よろしくお願いします」と発言。こんどの彼女とのメディアつきデートには(彼女の子供も同行してたみたいだけども)彼女の母親が付き添い、ローマまで大統領専用ジェット(エア・フォース・ツー)で彼女の母親を連れて行った。(マザコン?)
まあ、この言説と現実の自分との間の乖離には、ふたつの説明が可能だろう(猫屋的には)。
自己の言っていることの内容を理解していないので、自己矛盾とはならない。あるいは、彼自身の中にすでに存在している乖離あるいは矛盾に自分で気がついていない。(あ、言ってるうちに自分の言説を信じるようになる、というパターンもあるが、これはちと難しいので横に置いとく)
始めの説が当たってるとすると、いつか世間はこの矛盾に気づくだろう。ふたつめの仮説が当たりだとすると、いつか彼は自爆するだろう。
参考:
Une journée de Nicolas Sarkozy au Vatican ヴァティカンでのニコラ・サルコジの一日(ラ・クロワ誌ウェブ)
ル・モンドの関連記事
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日曜に追記:やっと暇ができたんで、これまでちゃんと読んでなかったリンク先とか見てたんですが、サルコのいう“ポジティフなライシテ”ってなんだあ?と不思議になった。
そしたら、同じタイトルの記事が20minutes にあるのを発見。C'est quoi une «laïcité positive»? こちらはロイターの関連記事:Nicolas Sarkozy fait l'éloge d'une "laïcité positive"
もちろん宗教オンチ・歴史オンチである猫屋には突っ込みようもないわけですが、“ポジティブな移民” と “ネガティブな移民” というのがナンセンスなように、“ポジティブなライシテ”と“ネガティブなライシテ”というのも、どうもアタクシには分からない。 “コンプレックスを捨てた保守/droite décomplexé あるいはDécomplexé(e)” とか “タブーのないナンタラカンタラ” と同じぐらいチンプンカンプンなわけであります。
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もひとつ後だしクリップ;ル・モンドでジェズイット(キターーーー!って、、イエスズ会のこと)の教学の先生がインタヴューに答えてます。タイトルは《信者であろうとなかろうと、すべての人々はクリスマスを祝う》 (知り合いのイスラエル人とか祝わないんですが、、まあ、クリスマスだし、いっか)
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クリスマスだし、ということでおまけ。ル・モンド週末版の記者が“ル・モンド紙の取材費としてはもっともオバカな50ユーロ”を払ってサンタクロースの衣装を借り、デフォンスのショッピングセンターでの子供と大人の反応をフィールド取材した記事です。(なお、デフォンスのユニクロ、先日猫屋が調査しましたが、狭いし商品は高いし500円のTシャツとかないし、5分で退散いたしました)
投稿情報: 2007-12-22 カテゴリー: France | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)
ヴァチカンで教皇に会って、これはアタクシも知らなかったんだけど、歴代の仏国君主は教皇に会って “le chanoine d'honneur” de Saint-Jean-de-Latran というタイトルをいただくのであるらしい。アンリ15 4世時代からの伝統なのだそうだ。
イタリア出身であるカルラを連れてくんじゃないか、と噂があったんだけど、なんと、アンリ・ゲノなどの政治家、政府にリクルートされたジャーナリストなどからなるお連れのなかに、ユーモリスト(日本で言うと漫談家かな)のジャン=マリ・ビガールがいたのだったよ。サルコの楽しい仲間たち、です。
カナル・プルスではビガールが教皇の手に口づけしてる短いシーンが流れてたっす。
下ネタで高名なこのアーティストは、born again でカトリックの敬虔な信者になったんだそうでありますが、しかし。あいた口がふさがらないためか、NSボイコット運動が再び始まったのでしょうか、仏プレス・ブログ界での反響は極めて限られたものになっております。
これもあのLes bras d'honneur の続きなんでしょう。最悪はまだ終わっていない。
関連記事:
JDD:Sarkozy emmène Bigard au Vatican サルコジ、ビガールをヴァテカンに連れて行く
ル・モンドは、“笑い死に”というタイトルで、日本防衛大臣のUFOの存在についての言葉とならべて紹介しておりました。この記事でも触れられておりますが、ル・モンド紙が財政困難の結果、編集首脳部が全員辞任しました。たしかに、1985年からの読者であるアタクシでさえ買わなくなったし、ウェブ版だってよっぽどのことがない限り眼を通さなくなりました。
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幸いに、今週のヌーベルオプス年末特別号、表紙はヴィクトル・ユーゴで、
50ページの19世紀スペシャル保存版を組んでいます。まだ読んでないけど、気温零下のパリでクリスマス休暇を静かに過ごすのにはありがたい。大統領が火星にでもカルラと蜜月旅行に発ってくれるのを祈りつつ。。
賞味期限が短いと思われますが、19世紀特集ここで読めます。→ Le siècre de tous les possibles
投稿情報: 2007-12-20 カテゴリー: France | 個別ページ | コメント (5) | トラックバック (0)
時間がないので内容紹介なしです。すんまそん。
Sarkofrance から
ニコラ・サルコジは最初の7ヵ月に“満足”しているそうです。以下コピペ:サルコ7ヵ月の業績、
Félicitations à Poutine, peines planchers, grèves, déficit budgétaire, reprise de l'inflation, émeutes à Villiers Le bEL, l'Iran, bourde de Kouchner sur l'Iran et la guerre, Rama Yade, carte judiciaire, insulte de Devedjian, Santini inculpé, Laurence Ferrari, Clearstram, paquet fiscal, bourdes de Lagarde, jugez les fous, internement à vie, Rachida Dati, fronde judiciaire, manifestations de policiers, grèves des infirmières, Affaire Arche de Zoé, Carla Bruni, disparition du Premier Ministre, bourdes de Rama Yade, plan anti-glandouille pour la banlieue, le yacht de Bolloré, vacances américaines offertes, conseil des ministres délocalisés, Grenelle de l'Environnement, Grenelle de l'insertion, grogne dans l'armée de Terre, RTT monétisées, pouvoir d'achat, service minimum dans les transports, suppression de postes d'enseignants en 2008, franchises médicales, fin de l'éxonération de redevance TV pour les personnes agées modestes, visite en Chine, droits de l'Homme, prolifération nucléaire au Maroc, en Libye et en Algérie, lettre de Guy Moquet, victoire législative, ouverture, disparition de l'opposition, manifestation des pêcheurs, tests ADN, Ministère de l'Identité Nationale, Brice Hortefeux, immigration choisie par métier et origine géographique, visite chez kADHAFI, visite de kADHAFI, ominprésence médiatique, grève des Echos, affaire Boutin, cumul des mandats, réforme de la Constitution, Traité Simplifié de Lisbonne, sans-abris de la Rue de la Banque, Sans-abri du canal Saint Martin, imprévisions de croissance.
コメント欄にレクターが追加
Police dans les universités, cadeau à la rente, conflit des régimes spéciaux, choc de confiance, bouclier fiscal, TVA sociale en suspend, mère de toutes les réformes, nouvelle dynamique du travail, rupture véritable, Médéric et Malakoff, Guillaume Sarkozy, exonération des droits de succession, manifestation de policiers, EuroDisney, décodification du code du travail, Mickey, Kouchner, à cause des 35 heures, travail et famille, Besson, Traitres, MEDEF, réduction de l'ISF, delation, mot de passe salearabe...
もう一人のレクターがリストに追加、
Il manque le discours de Dakar, suppression des contrats aidés, RSA experiemntal,fonds mondial anti sida non augmenté, exo des cotisations patronales, les sans papiers sautent par les fenêtres, le réforme des universités, l'instrumentalisation d'ingrid betancourt, l'Alzheimer au profit de Pfizer-Sarkozy, la réforme de la constitution pérave, les rafles d'enfants, les rafles des sans papiers, la radiation en masse des chomeurs, le comité Balladur, 140 % plus le double salaire du President, les régimes de retraites, l'état de la presse en France, Guy Dasquié, appel de prolifération nucléaire à la demande lors du discours à l'ONU ...Les OGM pas de moratoire, travailler le dimanche pour tous, précarisation is good for you, la France devient la honte de la planète, Walt Disney se retourne dans sa tombe,la notion de racisme d'état, la non politique du logement, loyers +3, 23 %, gaz + 6 %, 0 % pour le RMI, +2% SMIC, réforme du livret A, la novlangue est partout ...
このリストはまだ続くんでしょうかあ。。。フランス沈没じゃん。
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Arrêt sur Image から
Bruni-Sarkozy: retour sur une arnaque de papier glacé (1/3)
あれだけ前評判が高まったディズニーランドでのデート現場写真をめぐる不思議の話。長い三部作の第一部。結局、雑誌に掲載される写真は一枚だけ?
関連記事では、Rue89 の
Bruni-Sarkozy: Paris Match ménage la future première dame
サルコジ記事をめぐってパリ・マッチ誌の内部で何が起こっているかのレポート。エクスプレス、ル・ポアン・ド・ヴュのチームワークと仏ペーパー・メディア界の棲み分けにも迫ってますね。エリゼ宮が指定した写真家が撮った16ぺ-ジのサルコ特集を指して、エクスプレス(後日訂正)パリマッチの記者が、“あの大々的扱いはネクロ(死亡)記事なみ”と批判してる。
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ヌーベロプスから、
カルラのex ボーイプレンド・写真集
カルラの“元”夫、哲学教授エントーヴェンの元奥さんが書いた小説にでてくる、カルラ。(なんかめんどくさいっすねえ、フランスの時間差ポリガミー) ジュスティンヌ・レヴィという作家はBHLの娘ですね。
Quand Justine Lévy parle de sa rivale
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さて、メリー・ゴーラウンドは回るよ。イス取りゲームも。サルコ王国にクリマス休みはないのだろうか。。。と今夜は貼り付けだけでございます。おやすみなさい。みなさまも、風邪をお引きにならんよう気をつけてね。
投稿情報: 2007-12-20 カテゴリー: France | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (1)
I'm Not There、最高でした。とにかく楽しい映画。なんと、6人の俳優が入れ替わり立ち代り、ボブ・ディラン伝説のあちゃらこちゃらを、それぞれ違った画像で組み立てていくんですね。映画・映像としての完成度について、 なんだかんだ言っても始まらない。愉快にむちゃくちゃです。
まあ、ディランを知らない人、あるいはディラン・オタクの人が見たらどう思うんだろうか。これはわかりません。
アタクシとしては、ブロンシェットの演じたディラン=Jude と 英国俳優ベン・ウィショーの演じたディラン=アルチュール・ランボーの白黒部が大好きだし、少年マルクス・C・フランクリンのディラン=ウディが、古びたランチのポーチで2人の爺さんと歌うところと病院で死にかけてるウディ・ガスリーを訪ねるところがグッときた。
スコセッシのNo Way Direction Home や、ぺネベイカーの D'ont look back を何回も見た連中にはもう、キターーーー!!としかいえないようなシーンが満杯です。きゃいん。
ただね、猫屋的にはSlow train とかちゃんと聞いたことがないせいもあるんだろうけど、born again 時代とか、リチャード・ギアの演じるディラン=ビリー・ザ・キッドの部分は、ちょっとダレた。これはしょうがない。ディランはあのとおり、千の顔を持ち、千の声を持つ。でも彼のどこかが、そう、あなたに手袋のようにぴったり来るんだ。
ブロークン・バックにでてたへイス・レドガーのディラン=ロビーの、スーズとサラを一緒にした彼女・奥さん役を、なんと、シャルロット・ゲインズブールがやってる。彼女よい。I want you にかぶる映像最高(ところでシェルロット、母親ジェーン・バーキンに似てるのはあたりまえだけど、パティ・スミスにも似てるぞ)。
アルバート・ホールでのアネクドットだとか、アシッド状態の彼が公園に突然現れるBXXXXと戯れちゃうとか、エレクトリックに寝返ってファンに嫌われるとことか、ゲインズバーグやファクリーとか、BBCのインタヴュアーとか、ボーナスだらけの映画です。おまけに音つき。
ビリー・ザ・キッド部の映像は凝っててファンタスティック。でもキッドだけで別映画作ったほうがよかったかもしれない。そんな気がした。あと、バエズ役のジュリアン・モアは、申し訳ないけど、よろしくない。
レイモン・クノーの小説、Exercice de style みたいに、いろんなテクと俳優とが試されている。最初に書いたけど、ブロンシュのセクシーさと、尋問されるウィショーのアルテュールの純粋は、美しい。
奇妙なordinary people/普通の人々を、ロングなトラベリングで撮ってるところは、ウォーカー・エヴァンスの写真を思わせる。おまけに人々は動いてるんだ。
あああ、ディランは女たらしで、嘘つきで、気まぐれで、ジャンキーだったり、とにかくとんでもない人間なのだ。そして詩人で、彼はボブ・ディランなのだ。
1961年生まれの監督、トッド・へインズ(Todd hayes)が作ったこの作品は、ボブ・ディランに関する極めて個人的な映画です。私たちにできるのはただ、個人的にこの映画を楽しむことだけなのです。
エンディングでは、相棒と一緒にライク・ア・ローロング・ストーンを上機嫌で歌ってしまいました。
前回のと同じだけど、トレイラー貼っておきます。
投稿情報: 2007-12-17 カテゴリー: Cinema | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (2)
翻訳します。とはいってもタイトルが訳せません。参照:about com による写真つき英文解説をご覧ください。本記事は12月12日発行のカナール・アンシェネ第2ページから。前エントリーにスキャンしたのをアップしてますので、原文およびイラストはそちらで参照ください。
サルコのles bras d'honneur
「realpolitikってのが何にも分かってないんだったら、それは彼らの自業自得さ(tant pis pour eux)。」パリでの盛大なカダフィ歓待に関する批判に対して、ニコラ・サルコはこう反応したのだった。そして顧問たちの前でこう続けた。「いずれにしても、連中がわめきたてる(gueulent)分だけ、les bras d'honneurを送りつづけてやる。その分、長々とカダフィと握手してやろうじゃないか。」
そして、リビアの将軍への常軌を逸したもてなしについて、次の言葉をもって締めくくったのだった:あれもこれも、すべては経済成長のためである。
「噛み付いてでも足りない成長率を上げてみせる、と言った。そうさ!だから実行しているんだ。仏企業にとって100億ユーロの契約はたいしたもんだ。」
もうひとつの大統領の論点:アフリカと中東にしめるリビア・リーダー(guide)の重要性だ。「2003年以来、彼はテロリズムに見切りをつけた。もともと原理主義には反対している。ビン・ラデンの逮捕を最初から要求している。そのうえ、ダルフール危機解決で重要な役を演じる可能性もある。」
大統領の結論:「いくら気まぐれな人物にしても、彼の国際協調への社会復帰(réinsérer)に貢献するのは悪いことじゃない。」 社会復帰を強調するのは例外であるにしろ。。。
「サロンから説教する連中ほどいやなものはない。」と語ったあとサルコジは、カダフィと...ディオールを全身にまとって“パリマッチ”の表紙を飾ったばかりのラシダ・ダティを比較するという危険な試みをした。「どっちの場合も、悪に対しては悪をもって処するのだよ。カダフィと一緒にいるところを見たいのか?できる限り一緒にいようじゃないか!ラシダはミーハー(peaple) 過ぎる、有名デザイナーと付き合いすぎると人は言う。だから彼女に言ってやったんだ:みんなをうんざり(emmerder)させりゃいいんだ。楽しめばいいんだよ。」
政治路線と同様、les bras d'honneur の繰り返しは、どちらかといえば愉快であるわけだが、いかんせん短絡すぎる。特に、大統領選挙運動中の3月2日に、“たとえフランスの友人であろうとも”独裁者とのいかなる妥協も断じて拒否すると公表した人物の言葉としては。そして、外交政策の中心要素を人権保護として強調していた人物の言葉としては。
*イラストのせりふ:カダのことで嫌がらせるつもりなら、サルコはあいつに功労勲章を授けてやるぞ!
投稿情報: 2007-12-16 カテゴリー: France, trad/翻訳 | 個別ページ | コメント (5) | トラックバック (0)