ね式（世界の読み方）

イスラム、クリップ

これもひとまずクリップ、仏語なんで申し訳ないですが、“イスラムと暴力”をめぐるものふたつ。

Du principe de précaution avec l'Islam
イスラムに関する基本的注意事項
ピエール・アスーリンが作家メデブ/Meddebの本を紹介しつつ、ヨーロッパとユダヤ・キリスト教、イスラムの関係を批評したもの。
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L'islamisme est la maladie de l'islam, mais les germes sont dans le texte
イスラム原理主義はイスラムの病、けれど病原はテキスト内にある
これは上記ブログのリンク先；Abdelwahab Meddebのリベ・インタヴュー。イスラムと教皇とヴォルテール。

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直接な関連はないものの、
参考：ル・モンド記事　アンリ・タンクによる、過去４０年間におけるローマ教会とイスラムの関係、
宗教：ローマとイスラム、うまくいかない対話（と一応訳してみる）

Religions : entre Rome et l'islam, un dialogue mal en point
LE MONDE | 26.09.06

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翌日追加：水曜日にル・モンドウェブで行われた読者とのチャット。あのタリック・ラマダン/Tariq Ramadan が答えています。イスラムを語ることはタブーとなったのか？

Parler de l'islam est-il devenu un tabou ?
LEMONDE.FR | 22.09.06

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なんと４ページという長さ、一瞬訳そうかと思ったのですが、挫折。フランスのスカーフ問題でもいろいろ論議をかもし出したムスリム兄弟社にちかいラマダン氏ですが、今は確かトニー・ブレアのシンク・タンクに属しているはず。

時としてダブル・スタンダード性を批判されたラマダン氏が、ここでは（やりすぎの観もなきにしもあらずだが）きわめてポリティカリー・コレクトな話をしている。いずれにせよ、イスラム自体の多文化性、また教義をカトリックのように一本化することの危険性など、興味深いものです。

この秋、見たい映画

ここのところ数ヶ月、映画館から足が遠のいている。見たくなるような映画がなかったからだ。今、これは行かねば、と思う２本の映画は、やはり米国から。

Neil Young: Heart of Gold
９年前にジル・ジャルムッシュが撮ったニール・ヤング（The Year of the Horse）は何故だか見逃したのだったが。これはフィラデルフィア、子羊たちの沈黙（で、いいのかなあ邦題は、）を監督した Jonathan Demme の作品。

My, my, hey, hey. It's something special when Neil Young teams with Oscar-winning director Jonathan Demme not to make a movie of his life but to sing and play the hell out of it on a stage. Demme and cinematographer Ellen Kuras set up eight cameras in Nashville's Ryman Auditorium, where Young and his band did two gigs in August. The first half consists of songs from Prairie Wind, the album Young recorded last year after a brain aneurysm threatened to call him out before he hit sixty. Screw that. With a voice that still stands up to the country-rock throb he coaxes out of his guitar, Young lets his new songs of hard and high living on the Canadian plains bleed into the classics he wrote for Harvest and Harvest Moon. Demme is there to catch every note of bruising beauty. You don't just hear it in the music, you see it etched in Young's face. This is more than a movie, it's a privilege. PETER TRAVERS

以上はRolling Stone の評。見に行かなくちゃ。

MALA NOCHE
ガス・バン・サント/Gus Van Sant が１９８５年にとった白黒処女作。今年のカンヌで紹介されている。Mala noche とは「悪い夜」の意、興味あり。

サルコジの不思議

ＵＭＰ党首にしてフランス内相、いつの間にか前の奥さんセシリアともよりを戻し、その上来年 ５月の仏大統領選有力候補として、ハイパー・アクティフな日々を過ごすサルコジ氏なんですが、右の写真が今“すべての会話に出てくる”問題写真なんですね。あのカナール・エンシェネから拾ってきました。

問題は、いや不思議は、トム・クルーズ（168cm）より背が低いはずの（ただし公式には170cm）ニコラ・サルコジ氏が合衆国公式文書公認183cmのダブヤ・ブッシュ氏と並んで写ってることだ。同行した大臣によると、別に踏み台にのってたわけではないそうですが。。不思議。

なお、サルコ氏のワシントン訪問（９月１２日）直後、シラク現大統領がブッシュ訪問、握手。また社会党時期大統領候補（と思われる）セゴレンヌ・ロワイヤル女史のセネガル訪問予定が発表されると、今度はサルコジ氏が急遽セネガルに飛ぶ、、などとかなりみっともないスラップスティックな選挙前線となっております。

ヴィデオ・クリップス、Artic Monkeys/北極猿など

ミュンスター再洗礼派、saisenreiha 氏のところで、I wish I was a punk rocker という、（リズムが途中で延びたり縮んだりするせいもあるのかな、なんかメロディラインがアタマに見事に残る）曲のことを教えてもらってから、YouTube で遊んでいた。今読んでる小説が重くて、ちょっと引いてるところなのだ。

なんとなく Give Peace a Chance のオリジナル・レノン１９６９年版とリメイク１９９１年版を鑑賞してから、最近気になっていた　Arctic Monkeys の長いヴァージョンを聴いてみた。単純で、ええなあ。１９８５－８６年生まれの彼らは、 Sheffield　でコンサート活動してたんだけど、ウェブでのフリー・ダウンロードで人気が出て、ドミノと契約。フィリッツ・フェルディナンドに継ぐヒット・バンドになり、Mercury Prize までもらっちゃったんだそうであります。

と、YouTube を embed してみたんだけどあんまりうまくいかない。格好悪い。こちらから（も）どーぞ。

フランスの無印良品、

コンセプトだけ made in Japan な無印良品が、欧州でも新たな市場開発をやってるようです。今度はデフォンスにも店舗が出来た。ざいりょう（??）あき・ふゆカタログもらってきました。なんだか habitat とユニクロを足して２で割ったノリですな。

足袋式ソックスとか洗濯バサミや玉子焼き長方形フライパン（カタログから直訳：スシ・オムレツフライパン）を、パリの８店舗や通販で買えるんですね（お金があれば）。あの、のめり込むと決して立ち上がれない、ソファという名の脱力クッション（フランスではプフという名がついてなんと２２５ユーロ/約３万４０００円なりー)も、洗脳状態にあったアタクシは欲しくなったのだったが、運べない機内持ち込みは不可能なのであきらめた。後記；ムジの皆さん、２２５ユーロはちょっと高くて買えません。もう少し値段を下げてください。ご検討お願いします。

今、本気で欲しいのがこれです、１２０ユーロ。日本で１万５００円だったんですが電圧が違うんであきらめた。台所の壁にちょうどいいんだけども、１２０ユーロは高いよなあ。

クリスマスの自己プレ・リストにアップしておこう（イヤ、ムリムリと脳内経済担当者が言っとりますが）。

参考：あの脱力音楽（旧称癒し系）で始まるフランス MUJI サイトです。英国版、本家版。
あれ、ウィキにもぺージがあります、Ｗ英語版。なおMUJI フランス版はｐｄｆなので製品リンク先は別のとこからです。

円一時的（？）安止め、クリップ

ル・モンドから。

G7 での警告後、円は安定化

Le yen se stabilise après les avertissements du G7
LE MONDE | 23.09.06

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んー、為替はなんとも。（株でも大損したのでしたが、まあ）あれで儲けたためしがない。フランス・フランの時代には「一万円」が、たしか３５０-６２５フランに振れたわけで、つまり同じお札の価値が２倍ちかく（あるいは半分）になった。この「醍醐味」を味わうためだけでも、外国に出る価値はあると思ってます。アタクシの曖昧な記憶によると、ユーロ導入後に、一ドル＝一ユーロ＝百円と、信じられないほど世の中が簡単だった時期もありましたっけ。

で、今のところ一万円は銀行レートで６７ユーロ。来週換えといたほうがいいのかどうか、悩む。

またユーロ高にもめげず、パリをおとづれる邦人観光客数は減少してる風でもない。ニッポン経済はそれなりに回復していると読むべきなのでしょうか。

参考：うなずけない点は多多あるものの（為替介入資金は民間から、、とか、）、まあ分かりやすいALL ABAUT のアバウト解説　《 円高？円安？誰が決めるの？》　。また過去の為替介入については、いちご経済版ＯＢの bewaad 氏が深い突込みを入れています。