ル・モンド記事から、《サダム・フセイン、土曜明け方に死刑執行される》
また関連エディトリアル、《死刑にノン》は以下
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地球上から一人(元)独裁者を減らし、それで世界は“より安全”になるわけですか。そうですか。
ちなみに、ル・モンド社説の最後の分は、
George W. Bush, qui ne sait ni pourquoi maintenir ses 140 000 soldats en Irak ni comment les retirer, a salué l'exécution de Saddam Hussein comme "une étape importante sur le chemin de la démocratie". C'est une conception de la démocratie. Elle n'est pas la nôtre.
なぜイラクに、自国14万人の兵士を留ませるのか、あるいはどうやってそこから撤退しうるのかもわからないジョルジュ・ブッシュは、サダム・フセインの死刑執行を、“民主主義の道にとって重要な一歩だ”と歓迎した。これはひとつの民主主義コンセプションである。それは私たちの(コンセプション)ではない。
もう9日ですけど、おめでとうございます。
年末のエントリーにコメントするのもなんですが、フセインの暴走はある時期までの西側の「よいしょ」が後押ししていたわけで、そういうことに対する検証って日本語メディアでやっているんでしょうか。私がみつけられないだけなのかもしれませんが。
今じゃこの国の状況にけっこう関わりがあるのに、当事者意識があまり無さそうなのが興味深いところです。国際化って単純に英語ができるできないだけじゃないだろうに・・・。ではお邪魔しました。
投稿情報: pol | 2007-01-09 14:47
pol 氏、いらっしゃい。おめでとうございます。
フセイン・バックアップというか対フセ貿易はとにかく可能な国はぜんぶやってた。オイル・ドラーをねらって何でも売ってたですよね。また米国はイランを押さえるためにフセインを使った。湾岸戦争のきっかけもかなり臭いですし。
今回フセイン裁判の対象になった《罪》も極めて限られたものだった。かれのなした犯罪全部が明るみに出ると、困る人間や政府は多いんだろうと思います。リタイアしちゃったけど、あのラム爺もガスだったか細菌だったかの兵器オファー役でバグダッドまで行ってる。
たしかに国際化の対象ってオヤビン米国と、“いやな隣人”の中国・朝鮮半島しかないんじゃないの、とイヤミも言いたくなる。あとは休暇用におフランスとかイタリアとかさ。
ではまたいつか。
投稿情報: 猫屋 | 2007-01-09 23:50