6月23日の欧州議会でのダニエル・コーン・ベンディットのディスクール。フランス語です。画像は悪いし、時間切れで最後はマイクをオフにされてますが、相変わらず元気いいなあ。0623_cohn_bendit_fr.ramをダウンロード
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6月23日の欧州議会でのダニエル・コーン・ベンディットのディスクール。フランス語です。画像は悪いし、時間切れで最後はマイクをオフにされてますが、相変わらず元気いいなあ。0623_cohn_bendit_fr.ramをダウンロード
70歳になったSydney Pollack がショーン・ペン、二コル・キッドマンを主演に使ったサスペンス・アクション映画。同時にNYの国連本部内で初めて撮影が行われたわけで、ある意味創設以来60年経ったあの建物も主演者のうち、と言えるだろう。
かのヒッチコックも国連を舞台に映画を撮りたかった。けれど当時は国連サイドのOKが取れなかった。今回ポラックは、事務総長コフィ・アナンに話を持ちかけて、“国連のイメージを落とさないなら”と言う条件でOKとった。ま、セサミ・ストリートに出ちゃう事務総長ですから、これは納得。
映画評を見ると意外に評判が良くない。しかし、ね式には良かった。たぶん、ポラック贔屓が評価を甘くしてるのか、あるいは最近の仏映画評論家は既に猫屋より世代がひと回りかふた回りか若い可能性もあるな。
構成はあくまで、クラシック。一つ一つのシークエンスがある意味丁重に扱われていて、早くはない。国連での同時通訳を主題に持ってきたのは、いいアイデアと思うけど、二コル・キッドマン、美人すぎ、背も高すぎ。NYの街中でヴェスパに乗った彼女を黒いメルセデスが追っかけるシーンがあるんだが、ちとトム・クルーズを思いださせるわけですね。
ショーン・ペンは渋い。おうおう、大人になったじゃん、って感じ。でもね、どーもこれはダスティン・ホフマン(あるいはハーヴェイ・カイテル)の演ずるべき役でない?通訳の役は、どーもジェーン・フォンダかメリル・ストリープがやるべきじゃない? といっても、彼らは歳取りすぎなわけだが、、、、。
結局、私はポラック・ファンなんですよ。というか60-70年代のアメリカ映画ファン。ポラックのThey shoot horses, dont they? や、アラン・J・パクラのコール・ガールとかのイメージが強すぎるんだ。
あと、ルアンダ・ホテルは見てないからなんとも比較できないけど、ポラックのアフリカでのエスニック・クレンジングの扱いはスマートと思う。
何年か前、パリで、やはり国際機関で働く白系ジンバブエ女性に会ったことがある。彼女も“自分はなんと言ってもジンバブエ人だ”と言っていた。政治不安からすべてを捨てて、両親とともに逃げてきた彼女は、居残った白系の友人男性が殺されたばかりだと言っていた。自宅で奥さんと寝ていたところを強盗に襲われた。取られたのはたったの200ドル。奥さんはブラック・ジンバブエ人で殺されなかった。あの家は鍵をかけたことがなかったそうだ。(もう10年ほど前の話)。
ポラック自身ももちろん出演している。たとえば“コーラテラル”とかに比べればスピード展開に欠けるかもしれない。でも、それを補う何かがあると思う。たぶん、それはヒューマニズムだな。きっとそうだ。
投稿情報: 2005-06-28 カテゴリー: Privé / 私事 | 個別ページ | コメント (0)
暑いです。熱い。あっつーおます。で、ベーゴンなんだが、これは欧州版キンチョウ。ドイツのメーカーでたしか、渦巻き蚊取り線香も作ってるはず。蚊がいるんですよ。
左の写真は(猫屋的にはあまり美しくないんですが)、今日パリであったゲイ・プライドの写真。
今年は"Marche des fiertés lesbiennes, gaies, bi et trans"と名を変えたようである。“レズビアンとゲイとバイとトランス・セクシャルの誇りの行進”か。んー、私の脳内辞書によるとレズビアンもゲイのうちなんだが、ま、トライバル・ネーミングは私が決めることではないわな。
“ヘテロ・セクシャル以外の誇りの行進”でもいいのに。するってーと、性的自覚のないお子様とか、カトリック聖職者がはみ出すから駄目か。いや、そうなるとフェティッシュで幸福な人はどうなるんだろうか。と眠れなくなりそうなので、このトピックはどっとはらい。
いえ、猫屋は映画見てきて今年のゲイ・プライド見学はパス。暑過ぎた。見た映画はシドニー・ポラックの“インタープリター”(別ブログで書く予定)。
あとの映画後恒例寿司屋はちらしのマグロが赤身・中トロ・大トロ、モーン・ディウ/オーマイ・ゴッド的にうまかった。
その後、オスマン通りに移りGap, H&M, Citadium/シタディオム(スポーツ), Decatlon/デカトロン(スポーツ)などを襲う。去年ぐらいから衣料品・スポーツシューズの値段がかなり下がってる。
春に買った黒いアシックス、夏は重いので白いアディダスを30ユーロで買った。ショーツもTシャツも10ユーロ(1300円)以下で買った。もっと安いのももちろんある。ユニクロに近い値段。
結局は、衣類のコタ/輸入制限がなくなって、中国製が大量に入ったって事だろう。でもこれは同時に、南米やトルコ、モロッコやバングラデシュ、もちろんスペインやポルトガル、東欧の製品が高すぎて売れなくなってる事でもあるな。
冷静に考えれば、俺、服買いすぎと思う。安いから、つい買ってしまうわけだが、これって100円ショップ症候群と同じ。気に入らなくて使わなかったり、すぐ飽きたりするわけであとは住処が倉庫化。
赤十字の古着回収も、集まりすぎて切断してるって話も聞くし。 買い物もエンタ・テイネントなんだよね。欲求不満解消。だけど今日使った金全部で、一枚の正真正銘ブランドTシャツを買おうとは思わない。
“贅沢”がなんなんだか、よく分からなくなってきた。“必要”というのも良く分からなくなってきた。
あんまり暑いので、途中3回カフェに退避、バー・カウンターでプレッション/ビール。これも買いすぎの原因であるな。大いに反省。
この間の入院手術騒ぎの医療費が(ほぼ)社会医療保険と任意保険でバックされたせいもある。事前の検査費用を入れなければ結局自己負担は個室代差額だけ。社会健康保険が大赤字なのも理解できる。
ちなみに、フランスでは義務教育は教科書も含めて無料。高校・大学も公立は(ほぼ)無料だと思う(確信なし)。パリ大学一年の息子を持つ邦友人は、一年で払った学費が安くてびっくりしていた。いくらだったかは忘れたが、今度会ったら聞いてみよう。
たしか、私立高校や私立大学も国からの補助があって学費はそれほど高くないはずだ。 そんなこんなでフランスの税率はきわめて高い。
しかし、学費が高くおまけに医療システムがやたら複雑で、ソフィスティケイトされた医療ケアが高くつくイギリスでも税金は高いし、物価もかなり高い。でも失業率は無茶低い。よく分からない。
ビールの飲みすぎで質問ばかりで答えもオチもないまま、どっとはらいい。
投稿情報: 2005-06-26 カテゴリー: Privé / 私事 | 個別ページ | コメント (0)
EU憲法国民投票ペケ後のフランスおよび欧州動向はあんまりにも暗い。おまけに政治的経済的社会学的おまけにジオポリ地理学的複雑性は、その解説の“か”の字さえ、猫屋には扱いきれませぬ。
分からないことは分からないとちゃんと言いなさいと母はいつも言ってたですし(って私がどんなにほらふきだったかバレル訳ですが)、街中で気がついたことと、仏メディアを活性化させてるサルコジ・ネタについて。
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バスや列車で切符コントロールがやたら多い。メトロではまだ見てないですが、切符なしで乗ってる若い連中、貧乏人がやたら罰金払わされてます。
先日は私も引っかかりそうになった。いや、ちゃんとカルト・オレンジ(定期)は持ってんですが、たまたま乗った郊外電車すいてたもんで、Ipod でなんか聞いてて何気なしに足を(靴はいたまま、おかーちゃんゴメンナサイ)向かいの座席に載せてたわけ。そしたら肩をたたかれた。切符コントロールです。定期は見せてOKなんですが『座席に足載せると罰金45ユーロ』だそうで、ビックラこいた。郊外ゲットー系の顔はしてないつもりだったが、そうか。ま、そこはそれ貧乏人の知恵で、膝手術したばっかりで痛むのなんのって、とオーヴァーアクションで切り抜けました。45ユーロ=訳6000円ですよ。がんばり我意はある。
シャトレ近くでは、60歳代と見受けられる女性ホームレスを数人のポリスが取り囲んで“撤去”最中なのに出くわした。マットレスとかショッピング・バッグを抱えた婆さん、そこいらに住んでたんだろう。同じ界隈のスクワット、つまり住人のいないアパートに若い連中が住みつくってやつだが、これもそのうち“退去”処置になるのだろうな。
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日曜日パリ郊外クールヌーヴで11歳の子供が弾丸を受けて死亡。翌日、クールヌーブの家族を見舞ったサルコジがTVカメラを前に言ったのは以下
"Les voyous vont disparaître, je mettrai les effectifs qu'il faut, mais on nettoiera la Cité des 4000." “不良どもは消えてなくなるだろう。私はそれに必要な人員を送る。シテ・デ・4000(該当公営団地の名前)をクリーン・アップして見せる”(以上意訳)と言った。関連ル・モンド記事
これに対して批判の声が上がっている。郊外のゲットー化したHLM/公営団地での問題の根本には、失業率の高さや公共施設の不足が原因で麻薬の売買、売春、そしてグループ間の抗争が起る。単に犯罪者、あるいは予備犯罪者集団を検挙しても、警備を強化しても原因は消えてなくなるわけではない。おまけにこのゲットーでの警察官の数は前回サルコジが内務相だった期間に減員されている。
39歳の女性殺人事件容疑者が釈放された。それを受けて、憲兵士官を前にサルコジ内務相は、(容疑者釈放を決めた法務官は)«payer pour sa faute»、つまり“失敗を高く支払うことになる”(これもかなり意訳)と発言。これは現法務相も“法はすべての人間に対して平等であり、釈放の是非を決めるのは法務官。内務大臣ではない”とけん制。社会党サイドからも、三権分立の原則が危ぶまれている、とクレームがついた。ヌーベロプス関連記事
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これらのメディアでの扱いを、UMP党内2007年大統領候補のド・ヴィルパンとサルコジの“仁義なき戦い”メディア版一環としてみることも出来るわけだが、同時に、パリ市内でのポリス・憲兵の姿が急に目立つようになったり、上に上げたようなコントロールを眼にする機会が多くなっているのも事実だ。貧乏移民には生きにくい季節が始まったようだ。
投稿情報: 2005-06-24 カテゴリー: Economics/経済, France | 個別ページ | コメント (5)
もう政治に幻滅、人間不信、(リハビリはめちゃ痛いし)音楽系の続きです。現在形女性版美形、と考えたんですがあんまりいない。たぶん自分が知らないだけかな。
Diam's/ディアムスは微妙に屈折してる(と私には見える)美少女。ヒップ・ホップ系に入るのかな、ラップなのか。とにかくマッチョでアクが強くてよろしい。さて、右は何故かアンチ・ロリータと呼ばれるAvril Lavigne(これ猫屋英語読みできない)。fenestrae さんとこで鏡壊してた女の子です。ごくごく近所の娘的ですが、どっかでディランのKnocking on heavens door を歌ってるの聞いて感心した。
最後は、なんと言ってもパティ・スミス。言うことなし。
スポーツ・映画版美形集はまたそのうちに。
夏至、6月21日は例年のようにフランス中(と一部外国)Fête de la Musique /音楽祭り、でありました。パリ中、街角・広場、教会、公園、レストラン、パブ等無料コンサートだらけになるわけなんです。
んでも変な時間に変なアポがあって、ごそっと元気が磨り減ってしまい結局自宅でオタクにレッド・ツェップのDVDで盛り上がっておりました。だいぶ前に買ったけど、どうも昼間用じゃないし、夜は音響が上げられないので見る機会がなかった。21日の夜はどこもかしこも音楽だらけなわけで、アパート住人年寄り連中も文句付けようがないわけね。
Communication Breakdown ヴィデオをちょっとだけledzep_combreak_320x240.rmをダウンロード
しかし、ロバート・プラントはエロイ。子供だった私はちゃんと意味が分かってて狂ってたんだろうか、思いだせない。