カイロ映像をアルジャジーラのLive Stream で見てる AL Jazzera English
今日のガーディアン・ライブ速報はここ Egypt protests - live updates
(後記:この記事は、パリ時間昼から夜中2時過ぎまで、時間があるときネットとTVを見ながら叩いた。)
カイロのタハリーリ広場のカイロ博物館側で、プロ・ムバラク派とアンチ・ムバラク派が衝突した。昨日は広場への入り口を固めていた軍隊が見えない。もみ合いの後、にらみ合ったまま双方前進・後退を繰り返し、一時距離を取っての石やアルミ缶など足元にある物の投げ合いがあり、その後いったんプロ派は後退。けが人も出たようだが軽症の模様。今もにらみ合いが続いている。右は広場周辺地図(ガーディアンから借りてきた)。
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今は馬に乗った数人の男が広場に駆け込んで威嚇し(?)そのうちの一人は現場にいた男たちからアタックをかけられ落馬、続いてらくだの列が通ってる(らくだは走らない)。← 騎馬・らくだ組はムバラク・サポーターのようだ(ガーディアン紙)以下はAP報
Several thousand supporters of President Hosni Mubarak, including some riding horses and camels and wielding whips, attacked anti-government protesters today as Egypt's upheaval took a dangerous new turn.
In chaotic scenes, the two sides pelted each other with stones, and protesters dragged attackers off their horses.
The turmoil was the first significant violence between supporters of the two camps in more than a week of anti-government protests. It erupted after Mubarak went on national television the night before and rejected demands he step down immediately and said he would serve out the remaining seven months of his term.
In the early afternoon around 3,000 Mubarak supporters break through a human chain of anti-government protesters trying to defend thousands gathered in Tahrir.
Chaos erupted as they tore down banners denouncing the president. Fistfights broke out as they advanced across the massive square in the heart of the capital. The anti-government protesters grabbed Mubarak posters from the hands of the supporters and ripped them.
The two sides began hurling stones and bottles and sticks at each other, chasing each other as the protesters' human chains moved back to try to shield the larger mass of demonstrators at the plaza's centre.
(猫屋の疑問:軍が介入しないと市民戦に拡大するぞ、というメッセージを伝えるため、軍はあえて、両サイドの間に割って入らないのか?)
(あるいは、ムバラクが軍の介入を禁止、カイロの抗議運動が市民戦に悪化することを狙っているのか?)
(騎馬を始めとしたプロ・ムバラク派は私服の警官あるいは秘密警察の可能性もあるか?)
警官も不在で、保安部隊の装甲車は広場近くに待機しているが動く様子がない(ガーディアン紙)
アルジャージラの記者も状況を把握できないでいる。
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昨日のムバラクTV演説のあと、軍隊は街に出ている市民に家に留まるように勧めるメッセージをだした。
アルジャジーラの現地報道も再開され、戒厳令も緩和された。
昨日の集会では、広場に入る前に手荷物や衣服のポケットのチェック・ポイントがあったが、今日はどうなっているのか分からない。
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カオスである。カイロ市内の建物から煙の上がっているのが見えるが、どこからかは不明。銃を持って走る制服姿の男たちもカメラに写っていた。抗議派のひとりは「彼らは我々を殺すつもりだ」とカメラに向かって叫んでいた。
プロ・ムバラクのグループは保安部隊だと非難されている。→プロ・ムバラク派の何人かが持っていたIDカードが保安部隊のものだった。
EU・米国をはじめとした外国諸国の政権交代へのリクエストをエジプト政府は拒否している。
エル・バラダイに近いIbrahim Zadranによると、今日タハリーリ広場ではプロ・ムバラク派によって15人の死者がでた。BBC 負傷者は数百人にのぼると見られる。多くの場合頭の傷つけられた負傷者は周辺のモスクに収容さた模様。救急車も動員されている。
エジプトのインターネット網は本日ほぼ平常並みに機能している。
日が暮れた広場に残る抗議派の数はかなり減ったが、居残り組みは、アスファルトを壊し投石にそなえている。
安全部隊は国民にむけ自宅に留まるよう勧告している。
ムバラクは、抗議はエジプト国家に対する犯罪だと弾劾。
広場周辺の建物上階から火炎瓶が投げられていた。
博物館から火炎瓶が投げられている。プロ・ムバラク派はカイロ博物館内に入った。軍は待機しているが今も介入していない(france24)。
国営TVの発表では、今日のクラッシュでの死亡者は軍人が1名のみ。
アルジャジーラによれば、広場は静まっているが、広場に近い通りで衝突が続いている。
プロ・ムバラクグループは保安隊と警官、それから一日50リーヴルで雇われた人々から形成されている模様。警官は私服だが、警官のブーツを履いている。1月29日未明、エジプトの各地で刑務所がベドウィン集団によって襲われた;そのときの脱走兵が多く混ざっていたという話もある。
プロ・ムバラクグループの一部が博物館に入り込み、屋上から石、火炎瓶を投げている。銃声も聞こえているが、それが威嚇のために空に向けて発射されたのかどうかは分かっていない。
広場に現場にいた数多くの外国ジャーナリストはプロ・ムバラクグループに暴行を加えられたようだ。特に多くのカメラマンはアタックに会い器材を破壊されている。
軍は介入するなという命令を受けている。
仏独TVアルテの記者は、屋上・窓際での取材を「民衆を挑発する危険がある」ため政府から禁止され、ホテル廊下から報道していた。
当初、火炎瓶とアスファルトの塊ははプロ・ムバラクグループからのみ投げられていたが、一時間ほど前アンチ・グループからも始めて火炎瓶が投げられた。
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次回の抗議集会は金曜日に予定されている。だが、若い抗議市民の怒りは収まっていないが、一般市民の間にはカオスを恐れる声も増えている。これがムバラクが狙った恐怖効果だろう。
副大統領Omar SuleimanはTVで対話を約束すると同時に抗議市民に対し自宅に帰るよう強く呼びかけている。(猫屋:スリマンはエジプト情報局の長だった。治安部隊と警察のヘッドだ。とすると、今回のプロ・ムバラクの行動はスレイマン副大統領の指示だったという可能性が高いだろう。)
仏マリアンヌ紙の現地記者によると:本日水曜は、カイロ市内(かなり広い)では自動車での移動は禁止されていたため、多くのアンチ派は郊外や市内の別地区から徒歩で広場までやってきていた。だが、広場周辺にはプロ派のものと思われる車が駐車されており、これは、昨日とはちがって軍はプロ派が広場に入るのを阻止していなかったからだろう。軍の態度は紛争の始めからあいまいなものだったが、少なくとも2日前の友好的態度は示さなくなった。
今週の金曜日はエジプト抗議市民の集会が予定されているが(金曜はイスラムの休日)、これに対応してイエメン・ヨルダン・アルジェリア等でも抗議集会が呼びかけられている。
ロイターが伝えるところによると、カイロで負傷者の治療に当たる外科医は、負傷の大部分が金属・石などによる打撲と裂傷だといっている。彼によれば負傷者の数は1500人を越すだろうとのことだ。twitter では献血への呼びかけが始まった。
この3日間、広場の取材でほとんど寝ていないというCNN記者は、銃が実際に撃たれていたと語る。夜半を過ぎた革命広場は比較的に静まっているが、アンチ派は博物館ちかくにバリケードを作り、数台の車に火を放ったと彼は言う(ガーディアン)。
反政府派が祈祷の時間に再度始めたシットインもプロ派の攻撃を受けている。
アルジャジーラは広場に今も繰り広げられている風景を写している。火炎瓶が双方から投げられ、車が燃え、博物館近くの建物などにも火がつけられたようだ。博物館のオフィサーは「博物館内で何が起きているのか陳列物がどうなっているのかも分からない。多くの人々が内部や屋上にいる。今の状況は大変に大変に危険なものです。」とインタヴューに答えていた。
これは市街戦です。
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ホワイト・ハウススポークスマン:米国は、来るエジプト新政権に参加すると見られるムスリム同胞団と和解するだろう。アルジャジーラでインタヴューに答えたワシントンの中東問題&軍事のエキスパート(ユーロピアン)は、エジプトのタンクもヘリも米国が与えたものだ、米国はエジプト軍にオーダーを与える権利があると語った。。。。
(猫:ロンドンでのキャメロン英首相とUNのバン・キー・ムーンの声明も聞いた。EU会議場でのミス・アシュトン欧州外相のスピーチも聞いた。“意図的なものだろうが” スマッシュがない。)
これはトニー・ブレアのムバラク擁護論:Tony Blair: Mubarak is 'immensely courageous and a force for good'
以下にコピペするのはガーディアンliveの最後から、フォレイン・ポリシーのRobert Springborg" Game over: the chance for democracy in Egypt is lost" 抜粋文。←(猫: しかし、これらのニヒリズムはどこから来るんだろう。われらが世界を動かしてるのはメガバンクと寄らば大樹リアルポリティックスな年寄り小金持ち爺婆ばかりじゃないか。。。選挙に出かけるのも年寄りばかりだしな。)
While much of American media has termed the events unfolding in Egypt today as "clashes between pro-government and opposition groups," this is not in fact what's happening on the street. The so-called "pro-government" forces are actually Mubarak's cleverly orchestrated goon squads dressed up as pro-Mubarak demonstrators to attack the protesters in Midan Tahrir, with the Army appearing to be a neutral force. The opposition, largely cognizant of the dirty game being played against it, nevertheless has had little choice but to call for protection against the regime's thugs by the regime itself, ie, the military. And so Mubarak begins to show us just how clever and experienced he truly is. The game is, thus, more or less over.
The threat to the military's control of the Egyptian political system is passing. Millions of demonstrators in the street have not broken the chain of command over which President Mubarak presides. Paradoxically the popular uprising has even ensured that the presidential succession will not only be engineered by the military, but that an officer will succeed Mubarak. The only possible civilian candidate, Gamal Mubarak, has been chased into exile, thereby clearing the path for the new vice president, Gen. Omar Suleiman.
もひとつ追加:ウィキリークスのカイロ発公電1/2ページ
フランスのブロガーの間で昨日から流行ってるジョークは;ムウ・バラク。Mouとは仏語で軟弱の意。オバマのことです。(わかんない人のために解説すると、ムバラクにかけた軟弱バラク)
今夜のジョークは、昨夜のの能天気さには比べられんほど悲観的なものでありました。猫屋はこれからウオッカのお湯割りでも飲んで寝ることといたします:やってらんない。今日カイロで起きたのは昔ながらのバックラッシュなのだった。
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あしたは朝もはよからパリ市内でアポが何件かあり、猫屋速報は夜までお休みです。
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