先週の熱波でやられ、数日間ゾンビ状態だったんですが、今日は泳いだしほぼ体調回復。この日曜の最高気温23°Cぐらいか。雲流れ風立つ秋の気配ですが、このまま順調に秋になるとは思えません:季節のない世紀。
てな関係で、若干古いものもありますが、「これはひどい」リンク集。
フクシマ関連
msn.産経ニュースから【真相はどこに 検証・原発事故調】 いずれも1ページ目をリンク
(下)規制の虜 安全対策後ろ向きつぎは毎日から、短い全8ページの1です。福島内の甲状腺検査を受けたこどものうち約35パーセントに結節やのう胞が見つかったと言う話です。政府・福島県あるいは東電のフクシマ災害に対する(シカト)姿勢も垣間見られる記事になっている。
こちらは全4ページの1
クローズアップ2012:福島・子供の甲状腺検査 説明不足、不安招く下は、8月22日に行われた衆議院議員会館での「ふくしま集団疎開裁判」会見のヴィデオ。一時間半あるなかの13分頃から33分ぐらいまでが圧巻:おしどりマコさんがすごいスピードで今のフクシマの子供たちがどういう状態下にあるのか語っています。,マコさん、すばらしい。なお、このIWJヴィデオもうすぐアーカイヴ行きの様子。その場合は、ブログ「原発はいますぐ廃止せよ」が一部文章化してくれています。
アタクシが311後、こちらで視聴あるいは読んだドキュメントの中で、チェルノビル後WHOは現地の被害状況をそれなりに把握していたが、その数字発表をIAEAが差し止めたと言う発言があった(事務局長だった中嶋さんがインタヴューに答えたのだったかも←確信なし)。国連内ではWHOよりIAEAのほうが構造的上部にあって、その要請には逆らえなかったようだ。
実際にIAEAがチェルノビルでの「市民人体被害」を認めるのは、周辺の子供の甲状腺がんが顕著になってからだ。もともと子供の甲状腺がんは現地では(ほぼ)皆無だったため、発病数の急激な増加は隠し切れなかったという事。
日本では、チェルノでの子供甲状腺異常は事故後5・6年経ってから発生と認識されているようだけれど、アタクシは実際の「数字」として被害状況が公表されたのが5・6年後だった、と考えている。
悲しいことだが、フクシマ健康被害は出てくるだろうし、もっとも厳しい疾病・染色体異常はチェルノのように子供たちにあらわれるだろう。日本政府・自治体・東電を含めた経済界は、知ってか知らずか(たぶん一部は認識しているだろうが)、やってくる事実を覆い隠そうとしている。
これは欧州・米国で起きている(即恐慌に姿を変えうる)経済危機に対し、正面から根本的な治療つまり原因となっているシステム構造自体を変えるかわりに、銀行なり国家の不良債権充填、対症療法しか行っていない現状とまったく同じだ。
危惧する世論に対して巨額な金額(税金)をつかってPRやリサーチ、パブリック・オピニオンキャンペーンetc.はするが、現地の人々を安全な場所に移させ検査・治療を受けさせるキャンペーンはしない。
大仰になんたらサミットやら首脳緊急会議はしても、銀行や国家の負債は増えるばかりだし、緊縮政策では失業者増大を止めようもないのと同様、すべての政治的行動は、全面破綻の先送りにしか役立っていない。
ともに、先送りが長いスパンで行われるほど被害は大きくなる。
こうなる原因の一面には、大きくなりすぎた国家や多国籍企業や官僚・行政システム内そして各システム間依存構造の「変われない」性格/ too big to fail 問題があるだろうし、同時に、(99パーセントvs 1 パーセントという言葉がうまく表わしている)世界人口1パーセントの利益の巨大さ、というパワー・バランスの問題もあるのだろう。
また、デサイダー達のなかには現実を把握していながら、なす手はないと判断し、自分の生き残りをかけ先送りを選んだ人間もいるんだと思う:チキンだよな。で、とんでもないチキン・レースが世界中で繰り広げられてる。
シリア
シリアについては何も書けない。何が起こっているのかまったくもってわからない。誰が誰を攻撃しているのかさえ、わからない。新聞やTVで言ってることもまったく信用できない。利害関係が交錯しすぎている。現地は、ありとあらゆる国の諜報機関員オリンピック状態だろう。
日本の女性記者が殺害され、こちらでも大きく報道されていました(仏記者も今まで2人殺されている)。もちろんフランスはNATOサイドに位置するから報道する。
ジャーナリズムのあり方が、イラク戦争のembedded あたりから大きく変わった。古典的プレスの様変わりもあったし、ジャーナリストはますます戦闘内部に入り生のライヴ発信を試みる。ミイラ取りがミイラになる。多くの場合ジャーナリストは、かつてのように新聞社やTVの社員ではなく、せいぜいが派遣、あるいは撮った映像を切り売りするフリーランスだ。(タハリール広場で強姦された米TVメジャー・ジャーナリストもいたが。。。)
とにかくあそこで毎日殺されている100人なりのほとんどが市民であり、子供であるというのだけは「事実」なんだ。
尖閣問題解説
TBSのDIGという番組のポッドキャスト:8月21日「尖閣問題と日中関係」あの神保さんも出演してますが、尖閣に上陸した台湾おじさんたちの素性話がヒジョーにおもしろい。
しかし、アタクシがこれまで聞いたことのないような島々が話題になっておりまして、世界ジオポリ・チェス盤上のパワーバランスが変わりつつあるんだなあ、ついでに、どこの国も「あっち向いてホイ・ナショナリズム」作戦に出るほど内政が大変なんだなあ、と思ったことであるよ。
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モントブール仏生産向上大臣がTVで「核は未来のセクター」とおっしゃったそうである:"Le nucléaire est une filière d'avenir", estime Montebourg 何をいまさら、60年遅い。
誰も彼もが(たぶんわざと)間違ってるが、インド・中国・ブラジルも含めた世界経済活動全体が急減速している現実を無視して、今までどおりの生産向上・GDP上昇を目標に、経済復興・天まで昇る株価上昇etc モデルでエネルギー供給を語るのは、まったくもって噴飯ものであります。だれも買えない商品つくっても無駄なだけ。
もし万がいちGDP上がって企業・株主の収入が増えたとしても、彼ら国に税金払ってないから、国(=住民)にとってはなんの得にもならない。ケインズ風味で公共事業やっても、儲かるのはセメント屋さんや大手電気屋さん。現場で働いてるのは外国人不法労働者。原発吹っ飛んだら、ツケ払うのはユーザー個人と市民、それと地球環境。
モントブールはそれなりに、仏社会党内左派と言われてたんですけど、これでコケルね。まあ、仏の原発放棄は現状況では不可能ってのが社会党の判断なんだろう。
どこでも同じだが、我々が直面する問題群の巨大さに対面できるキャパのある政治家がどこにもいない。いまさらですが、オバマには期待したんですけどねえ。彼がラスト・チャンスだったのに、ただの聞き分けのいいおじさんになっちゃった。
さて、どうすべか。
最後はプッシー・ライオット、モスクワ抗議パンク・ヴィデオ(パンクに短い):Pussy Riot на Красной площади - песня "Путин зассал"
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