昨日の朝、知り合いのフランス人婦人からケイタイがかかり起こされた。仏時間朝8時50分。
さいたまの実家に電話するが通じず。午後になって、やっとメールで実家や板橋に住むいとことコンタクトが取れた。
それ以来、ネットとこちらのtvに釘付け状態:夜8時のニュースも日本の地震特別枠で45分ほど、BFMやitele のニュース専門局も一晩中日本からの報道ばかり流していた。8時のニュースでは在仏日本大使も招かれていた。
多くの在日仏人からのスカイプ画像や、東京の仏経済紙レ・ゼコのジャーナリストによる東京のビル内部の様子や、東京大学研究室の若い仏研究者らが、地震当時の様子を伝えていた。
アタクシは、それを見ながらネットで米・英・仏・日メディアやゼロヘッジなどを巡回し、原子炉破壊に関する情報を探した。
なにしろ、在欧州人にはロシア・チェルノビイリ事故の記憶が脳に張り付いている。あの事故に関するよくできたドキュメンタリー番組も去年見ていたから、恐さはさらに増す。
おまけに、何を思ったのか、我が家の同居人はtvで昔のXファイル・シリーズの核爆発ものを見ているのだった。あああ。
ハリソン・フォードが、ロシア原子力潜水艦艦長を演じた米映画も思い出した:潜水艦の原子炉冷却装置が故障し、気圧を下げるため海底深く潜行するという話だった:映画だから最後はハッピー・エンドだったけど、現実に起こったら結果は誰にも分からない。。。
とにかく昨日はストレス満杯の1日だった。
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今日の午後になって、やっと実家と電話連絡が取れた:全員無事。東京駅で仕事をしている姪っ子も、今日の昼頃ぎゅう詰めの電車に乗ってやっと帰ってきたそうだ。こちらもやっと息が普通にできた。
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あしたはどうなるんだろう。東京近縁の、電気や水の供給も、もちろん食料の供給もタイトになるだろう。東北への人民救助も本格的になるはずだ。
本当だったら桜情報満杯の3月がとんでもないことになった。だが日本列島は、太古からこういった大変事とともに生き延びたんだ。革命が仏人のDNA内にあるとしたら、日本人のDNA内には、‘地震・雷・火事・親父’がある。まあ親父は最近あんまり元気ないけどね。。。
というわけで、twitter は別としても(見てない)、日本ブロガーからの情報があまりないので、こっちから個人的近況など書いてみました。
死者推定1〜3万人など、日本国内のメディアは大雑把、しかし福島原発の情報はNPO原子力資料情報室
の情報(と言っても直接取材した情報ではない)
元東芝の格納容器設計者の、コメントが取り敢えず一番信頼されていそうです。
12日の首相の奇妙なヘリによる福島原発視察など、最悪のケースを予想させる奇妙な行動、発言ばかりが目立つがそして東京パニックか?
確かではないがフランス政府は在関東の自国民に東北、関東東京から密かに退去するように勧告したとか、様々な憶測がネット上に流れている。
確かで冷静な情報は何もない状況です。
投稿情報: しんちゃん | 2011-03-14 04:42
もう、桜が咲き始めましたよ。
投稿情報: coucou | 2011-03-14 10:53
次第に現状が分かってきて、地震の規模のすごさに驚かされます。ひとまずは、家族・友人とコンタクトが取れたし、心配していた仙台付近のブログ友人たちもOK。
外国メディアや読者たちには、政府・市民とも、冷静に行動しているように受け止められています。ラテン系の国ではこうは行かないかも。
救援などの手配も、混乱しながらも、少なくとも神戸地震時よりは、より的確に進められているように見受けられますが、どうなんでしょうか。
仏・独・スイスの大使館は、東京付近の滞在者に、可能であれば帰国、あるいは3・4日関西地区への移動を進めています。理由は、昨日の時点では震度7を越える地震の可能性。きょうは、被爆の可能性ってことになってるようです。
まあ、今回の地震で列島は2.4メートル移動したそうで、別のプレートにも影響は出てるだろうと想定できるから、どこに逃げたらいいのかも確かじゃない。
考えたら、2001年からこれまで、大きな天災・人災の連鎖が続いていて、今元気でいられるのが例外的なのかなあ、とか思いました。
投稿情報: 猫屋 | 2011-03-14 11:04
coucou 氏、
ユーロ危機、不況、北アフリカ革命連鎖etc.となにしろ暗い欧州の冬でしたが、こちらでもそこここで梅や桜も咲き始めています。
地球の表面にしがみついて私たちは生きてますが、自然の大きさ加減は人間の想像力を越えてるんだと、あらためて思いました。
今回生まれて初めてNHKを(ネット・ライヴで)見てます。涙が出る。
こちらの仏友人からも「激励」の電話を受けたりして:「現地にいない私が何で激励受けるんだろうねえ。」
投稿情報: 猫屋 | 2011-03-14 11:51