エジプト蜂起18日目の2011/02/11です。
どの新聞もTVも、再びエジプト報道に戻ってきた。
すでにタハリール広場と大統領官邸周辺に多数の抗議市民があつまり、特に軍と大統領護衛隊(保安警察)が警備についている官邸ではすでに市民との小競り合いが始まった模様。
カイロ空港の航空警察は抗議に参加、ストに入った。
国営放送局内でも抗議派が増え、国営TVの放送はみだれがち、だそう。
NPD(ムバラクの党)サイトは、ハッカー攻撃を受けている(翻訳:ムバラクとその政権が崩壊するまで当サイトは閉鎖)
軍将校の一部が抗議に参加という情報もある。
速報ニュース・ソース
アルジャジーラ:Al Jazeera English: Live Stream
ガーディアン・ライヴアップデイト:Egypt protests - Friday 11 February
CNN live blogging : THIS JUST IN
ル・モンド(ひどく使いにくいエジプト速報):Mobilisation massive en perspective au Caire
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ゼロヘッジは、300万人の人々がヘリオポリス大統領官邸へ行くにはどの道順をとったらいいか、遠いアメリカから検討してます:Presenting Heliopolis Presidential Palace
Tahrir square → Heliopolis Presidential Palace 道順
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GMT13.00 今午後2時のパリはなんともいい天気で、ベランダのバラに芽が出てた(2月ですが、これでいいんですか?)。
洗濯なんぞしながら、大きな動きがあればお知らせします。(なんか、チュニジアとエジプトに付き合ってバーゲンにも行きそこなった;ま、無理してない金使う必要ないし、、、いっか。)
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官邸周辺には約2000から6000人の市民が集まり、タハリール広場の約1000人も官邸に向けて出発の模様:官邸周囲の住民が驚いているのは、軍が集会を許していることだそうだ。ル・モンド;これはムバラク大統領がすでに官邸にはいないためと思われる。
抗議集会はカイロばかりでなく、アレキサンドリアを始めエジプト全土に及んでいる模様。
アラブ語BBCによると、ムバラクとその家族はalmaza 空港からすでにエジプトを去ったと報道した模様(ル・モンドのコメント欄)・アラブ語アルジャジーラは、飛行機はアラブ首長国連邦を目指しているとtwitte。ロイターによると飛行機はすでにSharm el-Sheikhに着いた。。。アルジャジーラ・テロップ:ムバラク一家は少なくともカイロを去ったが目的地は不明。
今、アルジャの映像は海岸沿いのアレキサンドリアで抗議派集団と制服派(軍+警官か?)がにらみ合っている トイメンしてるところを写している。制服の何人かは抗議派の国旗やプラカードを押収していた(記念にもらった?)。
アレキサンドリアにも大統領官邸がある(Ras el-Tin palace)。抗議派が集まったのはこの官邸前。
あれ?、赤ベレーの軍人(海軍)が小型ワゴンから出した水ボトルとビスケットを抗議派に配ってる。海岸では家族連れが座ってなごんでるし、なんか平和な休日風景:シュールな地中海の革命日和か。
カイロの国営放送局(ラジオ・フランスに似てる)周辺も大勢の市民に取りかこまれ、付近のナイル川の橋にも移動する多くの群衆が見えている。もちろんタハリール広場での抗議市民の数は驚くばかりだ。放送局は軍タンクに守られ、建物のバルコンには機関銃を据えた兵士の姿が見える。
AP は大統領機はSharm el-Sheikhに着いたと確認している。
これだけの人々(すべての階層・職業・年齢・性別)が抗議のために街に出た。これは昨夜の副大統領スリマンの「家に帰れ」というメッセージを完璧に無視した、政権への不服従表明だ。
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洗濯機をかけてから隣町まで歩いてタバコを買いに行っている間(ここの上天気は6月なみ)に、スリマンがムバラク退陣を宣言しておりました。今見てるアルジャの現地記者も、泣きそうな表情でカイロの様子を伝えております。
スリマンの宣言では、選挙までの間エジプト権力は軍評議会にあると言うことですが、軍内部にも抗争はあるわけでこのエジプト“無血”革命が、単なるクーデターなのか市民革命なのかは、今後のエジプト内での動向で変わってくる。確かなのは、ムバラクとスリマンがともにリタイアしたということだろう(スリマン退陣はアル・アラビアからの情報)。
また、ムバラクがいまいるシャルメルシェック(紅海に面した保養地)はイスラエルとの協定から軍部が配置されていない非武装地帯であるようで、あそこの保安には警察(+大統領保安隊)が当たっている。ここは微妙なポイントです。
読んでないガーディアンやル・モンドの速報も見て、夕食後に追記してみたいと思います(今晩は手抜きでカンコク焼肉とスープだよーん)。しかし、恐れていた流血がなかっただけでもタイシタモンダ:よかった、よかった。
下はCNNの映像
次はアルジャジーラ映像(コメントなしタハリール広場の熱狂です。):Tahrir Sq reacts to resignation
追加:こちらもCNN、ガザの様子なども映されています。
ガーディアン速報の続き:Mubarak resigns - live updates
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GMT21:00
ああ、アタクシも(なぜかよく分からんが)肩の荷が下りた。で、今夜の速報はここで終わりといたします。あしたはあした、だ。
いつもの事ながらここの豊富な情報参考になっています。
昨夜自棄飲みしたシャンパンの残りを今晩はゆっくりと味わっています。
まだまだ枕を高くして寝るわけにはいかないですね。しかしながら中東・アラブ諸国で(アジア・アフリカでも?)これから連鎖的に起こるであろう変革の波が結果的に人類の進歩に貢献する事を信じてやみません。
投稿情報: 夜明けは来ない? | 2011-02-11 23:21
これからも大変でしょうが、祭りも必要ですよね。
“ナントカ”革命のナントカが決まらないうちにムバラク政権は崩壊した。これがアラブ世界の、あるいはイスラム世界の春であってほしいです。ここ、フランスでも色々な場所で不服従・抗議の運動はあるわけですが、この“革命”連鎖のダイナミズムに助けられ、ばらばらな動きがシンクロニシティ して(エドガー・モランが言うように)大きな流れになればいい。それがアフリカ全土、ロシアやパキスタン、中国とかまで届けばいい、と本当に願っています。
裸の王たちとそれを取り巻くエキスパートは、地面の上で実際に起こっていることがまったく理解できてない。
さっきぼんやり、チュニジアに加え、今日の出来事はもしかしたらベルリンの壁が落ちた以来、初めてのいいニュースかも知れんな、と思った。
何が起こっても「夜明けは来るかも」で、リラックスしてパニクリましょう:はは。
投稿情報: 猫屋 | 2011-02-12 02:06