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2007-05-04

コメント

pol

お疲れさまです。
自分でちゃんと理解できているのかどうか自信がないけど、この社説、微妙な代物ですね。
サルコジでもいいんだけど・・・って前置き付きでロワイヤル支持でしょう?
この微妙さが今の状況に見合っているような。
ル・モンドも株主との関係があるからなかなか大変なんでしょうね。
もちろん社会党が勝ったほうがいいに決まっているけれど、前途多難かも。
この週末はあんまり張り切りすぎないで、猫屋さん。ではでは。

黒龍

メディアではそりゃ左派の発言のほうがかっこいいって感じあるでしょう。ルモンド、私でも昔から読者でかつ十年以上前に買った株まで持ってますよ。小額でも株買えます。ぜんぜん上がってないけど。この新聞の傾向がどうのこうのとは別にずっと持ってつもりですけど。しかしこの新聞の広告は、高級車(あのシトロエンC6とか)、高級ブランド品ばかり。セゴレン支持の読者層を反映しているんだろうか?

pol

問題なのは、サルコジの方をはっきり向いている大口株主ですよ。
それと左派的な物言いの方がかっこいい、ってあんまり思えない人が増えてきつつあること。アメリカのシンクタンクやその影響下にある人たちががんばったおかげでしょう。まだ左翼っぽいのがかっこいいかな、って思える黒龍さんにも迷いがあるのです、いいことだと思うけど。

猫屋

黒龍氏、
新聞業界は広告収入が激減少し、ル・モンドもペーパー紙はやがて消滅するだろうと予想し、別の形でのプレスの可能性を探索している。(これ読みませんでした?)

pol 氏、
お久しぶりです。コロンバニはバイルー支持でしたから、理論的にはつながっても、なぜ今日になってロワイヤル路線をどーんと打ち出したのかよく分かりません。通常は新聞発行時間までは、当日記事のウェブ版は出さないのが今日はアサイチで掲載してるし、パリで購入(昼過ぎ)ル・モンドにはこのエディトリアルは載ってないんですよ。。。今週のオプスも、ル・モンド系テレラマも一日早く配達されています。何か動いてますね。まあ、考えられるのはラガルデール、ブイグをはじめとするサルコ・ファミリーが仏メディア牛耳り作戦をサルコ選出後に企画していて、オプスとル・モンドあたりがそれに気がついたとか、、、まあ、これは想像に過ぎない。。。いずれにしろ、サルコが選出されたら変わるものは多いだろうと思います。。。ル・モンドエディトリアル、できたら翻訳して、あとはのんびり泳いで、あとはウェブ・ワッチでもやります、今週末は。ただ、オロンドがクレーム出してましたが、NSvsSG論争翌朝にでた説得力アンケートで細かい数字は忘れたけど、サルコが50パーセント以上、SGのほうは30だったかな、そんなようなのがあって、せいぜいが50・50のキフキフを予想してた自分はひどく驚かさせられた。あれはなんだったんでしょう。今日出たアンケート結果はアノ数字に大きく影響されているでしょう。寝不足で起きたらあの数字だもの、これは転びますよ中道投票者。ではでは。

猫屋

かぶりました。いやpol氏、申し訳ない。フランスも美しい国になっちゃうのかなあ。ドコイグベ。

pol

いや、かぶってないですよ。

> バイルー支持
やっぱりね・・・。あの社説を読んでそうかなと。
この数ヶ月はあんまり政治のことは考えないようにしようとちゃんと新聞を読んでいなかったもので。
経済問題については真ん中に寄るのはいいけど、あまりにも警察権力を乱用されるのは勘弁、ってところなんでしょうかね。

たしかにこの冬のフランスの事件の多発ぶりは異様でしたね。治安対策って何も起こしたくないのか、何か起こしたくて仕方がないのか本当はわからない、ってところがあるでしょう?
この選挙戦通しての感想だけど、これからはメディアの独立性を守ることをまじめに考えないと(フランスに限ったことじゃないけど)本当に大変なことになるなあ、って不安になりましたよ。

「ドコイグベ。」なんて言わないでずっといてくださいよ。

黒龍

左翼的な考え方がかっこいいって思ってないってば、私。だからそう思っている人たちと立ち向かうためにこんな前面セゴ支持のブログに来て孤立奮闘??してるんじゃないですか。べつにこうしてかっこつけてるわけじゃないけど。あっ、ルモンド2買ってこよう。NYタイムズ週間ダイジェストの付録がついてるもんねえ。

Amina

マリアンヌのウェブ板(金欠なので紙は読まないんですが)は中道ながら、明確にアンチサルコな報道してますね。老婆心ながらハラハラするくらい。リベ、オプでさえ尻込みが感じられるのに、なかなか凄いです。PSが世論調査の結果にクレームつけて訴えに出たことも記事になってました(やっぱり、あの世論調査に疑問を持つ人は多いみたいですね)。
ルモンドは、1次選でセゴ支持表明してから、かなり自由なサルコ批判を強めてきた感じですけど、どうなんでしょう。
権力のメディア侵食は、いつも水面下で起きてますからね。どこかで誰かが言い出さないと、あっという間に腐食されてしまう。民主主義国家で権力とメディアが裏で結びつと、ある意味独裁的共産国よりタチが悪い。。。ただ、受け手は目に見えるものしか信じませんからねえ。言っても何とかに念仏なところも否めず。フランス人は違うと信じているんですけどね。ううー。

猫屋

pol氏、
Anima氏
アタクシ自身、この選挙には余り興味がなかったんですが、あまりのサルコジのメディア露出度が多いのにうんざりしたのと、オプスの表紙にセゴが出てきて、ん?と思いっただけで、結局のところ選挙直前になってプレスに興味持ち始めたんですが、TVや新聞を普通に見てるだけでは分からなかった部分が多くて、結局最後の最後になってバイルー支持のコロンバニやマリアンヌのカンがセゴ支援を打ち出したんだが、しかし残りの時間が少なすぎる。

実際、北駅事件が転機でしたね。うまい具合にあれが起こって、またしてもセキュリティで(なぜか)NSは差をつけた。あれはヤラセだって噂があるぐらいです。本当にボードリアールの言ってたとおりの社会になった。サルコジのセンスというのは凄いですよ。アニマル。日本で言うところのルセンチモン(だっけ)コロンバニはREVANCHARDを使ってますが、このダーク・サイドにうまく浸透するやり方を知っている。たしかにルペンも見事にそれを使ったけど、あれはアソビだ、大統領にはならないもの。

セゴレンヌ、まさしくメタモルフォーゼを成し遂げたんだけど草の根はフランスの中央集権とは相性が悪いんだろうか、、いや、まだまだサイは投げられていません。彼女自身、コロンバニの言葉を引いて“アンケートは選挙ではない”と今日言っていた。

宿命主義ってのはよくないし、ニヒリズムはもっとよくないんだけど、米国→日本→仏、選挙のマーケティング化と人間製造のマーケティング化ってのがカップリングになって進んでいます。いや消費文化でいえば、日本→米国→仏かな。。。雑用夕食も終えたので、またちょっと翻訳してみます(ヘボなのにめちゃ遅いんです、訳すの)。
ああ、まだカナール・エンシェネが生きてる。でも結局、サルコジISFと亭関連汚職も、クリアストリームも薮中のまんまだけんども。ああ、行くとこないからここで踏ん張りますよ。レジスタンスとか、言ってみるだけ。
ではでは。

猫屋

最後のところ、サルコジISFとサルコジ亭汚職に訂正なり。

pol

翻訳おつかれさまです。
まずこの社説の問題ってどうもサルコジでもいいって書き手が思っているらしいことですよね。
アメリカの民主党ラインだったら、ってことなんでしょうけど。
それにこの書き方だと社会党は中間層だけを対象に政策を練っているような印象を与えかねないことです。
経済的・社会的困難を抱えた人たちの問題にだってちゃんと言及しているのに。

そしてどうも社会党に望まれているのは、結局のところ中道化していくことなんですよね。
イタリアとか他の西ヨーロッパの左の政党の状況を見ても似たり寄ったりという印象があります。

その一方で、左の左の議論なんてこの数ヶ月来主要メディアはほとんど無視。EU憲法の際の苦い教訓があるから議論の争点にならないようにされたのではないかと根拠はありませんがそう思っています。

それにしてもフランスの大統領って国際関係に大きな影響力を持つから、他の国や地域にとってもどちらが選ばれるかで大違いでしょう。
とくに中東問題についてはどちらが選ばれてもド・ゴール以来続いてきた親アラブの立場からイスラエル側に多かれ少なかれシフトする、という大きな転換点を迎えることは明らか。社会党には親イスラエル的な人たちがいますけど、それでもさすがにサルコジほどイスラエルへの支持を明確にはできないだろうから、彼が大統領に選ばれればパレスチナ問題への深刻な打撃になるんじゃないかと今から心配しています。

ではよい週末を。

ねむりぐま

すごいですね~。メディアとの癒着、もとい、親密な関係をはっきりとバラしてる。報復を恐れない立派な態度だわっ!
結果はどうなるにしろ、支持率の差がその後に大きく関わるということをあきらめて選挙に行かない、なんて思ってるセゴ支持者にわからせようとしてるのかしらん。(あと迷ってる人と)
そういう人たちが読んでくれるといい...あたりが一番の問題なのでしょうか。。

猫屋

pol 氏、
いや、アタクシはそう読まない。仏社会党の問題は、現在の世界の動きについていけなくて、単に内部抗争に明け暮れた点にあるわけで、そこからの脱出をなしたセゴを支援する、なぜならサルコの政策は、メディア権力に寄りかかったネオ・資本主義であって、これはいつか壁にぶつかる。だったら具体策は(時間不足)まだテーブルに提出してはいないものの、ロワイヤルの可能性に賭ける、ということでしょう。断片のサルコジ批判はこれまでにもあったが、社会構造的に、また極めて論理的なかたちでのサルコジ批判をしたのはコロンバニが初めてだと思う。サルコジは、たしかにレッド・ラインをこえたとコロンバニは書いています。歴史修正主義とジェネティック論だ。たしかにニースの集会で、フランスはナチス虐殺には一切関係ない(美しい)国だと言う発言や、ベルシーでの“これからラカイユのフランスを、カルシェールできれいにしてみせる”といった、ルペン票田を狙ったキャンペーンは、おおきなメディアはまったく扱っていないわけです。また、イスラエルについてですが、ここで仏・米・イスラエルのラインができちゃうと、おっしゃるように大変こまったことになるわけですね。

極左に関していてば、彼らにはガバメントする意思も可能性もないわけで、これはルペンも同様。ただ、思想的パワーバランス構造内で政権をゆさゆさ揺さぶるのが役割になっている。ブザンスノも社会党に入ってリアル・ポリティックスやってみてもいいのに、と思いますけれど。。よい日曜日をお過ごしください。

ねむりぐま氏、
そう、一番心配なのはメディア+政府それから司法警察、結局経済・メディア・司法といったパワー全部が中央にコントロールされるという、21世紀シェーマとどう付き合っていくか、ということなんだ。コロンバニやマリアンヌのカン、リベのジョフラン、それにオプスの声が届いてればいいんですが、無料新聞と大手TVだけ見てたらサルコオヤビン!あるいはセイゴは無能ってことになっちゃう。。困ります。

pol

本当にサルコジが大統領になってしまいましたね。予想はしていたけれど、現実になるときついですね、やっぱり。
それにしても、県ごとの得票率を見てあらためて暗い気持ちになったのは、地方のまずしい住民が多いところでサルコジは勝っているんですね。お金持ちが彼に投票するのは理解できるけれど、こういうところの人たちってまず得をしないだろうに。その一方で興味深いと思ったのは、93が典型だけど人種差別の問題が大きな関心事になっているような場所では、ロワイヤルが善戦していること。やっぱり経済の問題は理解するのにそれなりの勉強がいるけれど、差別の問題は構造がわかりやすいしその解決のために左翼ががんばっていることは明白だから。
中央のメディアでの議論とまるで関係ないところで、治安問題と移民の問題だけで投票している人たちがけっこういるんでしょう。
任期が始まってほとんどの人たちは得をしないことに気が付いたらどうするのか? 随時恐怖を充填していくのかな、やれやれ。
そういえば、私は目にしなかったんですが、サルコジ兄がMEDEFのオエライさんだってことは選挙期間中メディアで触れられていたんですか? 今も任期中かどうかは確かじゃないけれど、少なくとも何年か前はそうでしたよね?
長々お邪魔しました。

猫屋

いやなのは、警察の引き締めがまた強くなるのと、司法のほうも憲法委員会など、シラクが(自分の追求を恐れて)重要ポストのほとんどをシラク派に変えていること。警察国家です。北駅事件で、無賃乗車+警官に抵抗して実刑6ヶ月だったと思う。

なおサルコの兄は現在も仏経団連の大物だったはずですが、プレイエル音楽堂の利権問題スキャンダルに関係しています。とにかく、メディア・コントロールがアメ式になってきました。

pol

追伸:今朝は応答する元気が無かったので。
> 彼らにはガバメントする意思も可能性もないわけで、これはルペンも同様
うわっ、出た、左右の全体主義叩きのロジック・・・。
はっきりと違うと私は思うけどね。

これから社会党を揺さぶるのは極左じゃなくて中道になるでしょう。
大部分のフランスの左翼は経済的には中道+多文化主義(+エコ)、っていうイギリスみたいになると思う。
あとは街頭行動に対してメディアでネガティブキャンペーンをはられていっちょ上がり。
だんだん皆の政治的な事柄に対しての感受性が変化していくでしょう。

ではでは猫屋さんお元気でね。質問に答えてくれてありがとう。

猫屋

pol 氏、
難しい問題です。私自身1950年代生まれで、バブル以前に日本を出ていますし、読んできた本なんかも真性サ系が多いんですが、現在の政治状況下で実際の票集め政治と言う観点からの仏社会党支持、、、ということで書いてます。

ブザンスノ自身は、目的は革命であって、選挙は現在の政治地図の中でのリアリズム政治活動だ、って言ってましたが。

フランスで中道政党が成立できるのか、の答えは6月の選挙結果まで待たないとわからない。それまでサルコジは、いままでストップしてたガスなどの料金アップもしないだろうし、昨日の演説のように羊になりきって現在の議会圧倒的多数を保持しようとするでしょう。ルペン派はUMPに吸収されたわけです。サルコがルペン票田に目配政策を出すときが怖いですよ。私の政治的位置で言えば、もとトロツキスト(マルキスト=仏共産党と言う意味での)今ソシアル・デモクラット・エコロつき、になるのかなあ。。コーンベンディットから遠くはないね。実際に政治内部にいるわけじゃあないんで、ニュアンスは違いますが。シュベンヌモンはナショナルに近づきすぎだと思うし。混沌してるけど、今しばらくは反サルコ・コアリションで行くほかないかもしれません。

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