えっとですねえ。年金法改案はきのう議会で可決されちゃったわけですが、本日木曜にそれでも反対運動が全国的に行われた。パリのデモは、13時からレピュブリック広場を出発してグラン・ブールバール、オスマン通りを通りサンラザール駅そばのサン・オーギュスタン広場までという行程。午後一時過ぎにネットを見たら、内務相が早くも『今日の動員はかなり少ない』と言ったらしく、なにやら腹たってアタクシも街に出ることにした。
前回の10月19日より人の数は多いように思えたんだけど、メディアでの数字は約半数。なんかよく分からない。まあ、19日はプラス・イタリーから二手に分かれてアンヴァリッドまでだったからなあ(アタクシはイタリー広場からポール・ロワイヤルまで歩いた)。でも今日もかなりの人出だったよ。
で、いくつか写真貼っておきます。上左のおばあちゃんの掲げている『プラカード』に書いてあるのは《Tous les arts ont produit des merveilles : l'art de gouverner n'a produit que des monstres.》 サン・ジュストのDiscours sur la constitution à donner à la France からの抜粋です。右の爺ちゃんはデモが続く何時間も梯子にのぼったままでがんばるのでしょうか。。。
右:ホームレスルック叔父さんの四輪車はかなりファンタスティック。写真では分かりませんが“永久水力マシン”でいろんなとこに噴水が湧き出てて、おまけに四輪車の後ろからはシャボン玉まで出る仕掛けになってます。もちろん、いろんなスローガンが所狭しと張ってある。叔父さんかなりな人気でした。なおリベにプロが撮った自転車叔父さんの写真見つけた;ここから。梯子爺のもある。
比べるとおとなしげですが、自分の自転車にやはり色々メッセージを張ってた叔母ちゃんの写真も。
こちらは、パリバとかHSBCとかメガバンク・保険の仰々しい建物がならぶあたりのコマンド写真。若いグループがすばやく広告塔を襲撃!用意してきた手書きクラフト紙を張替えたり、黒字のクラフト紙上に白マジックでメッセージを書き込んだり。あまりの手早さと文に周りの連中は思わず拍手。
街は我らのものなのだ(少なくとも数時間の間はね)。左のメッセージは《Et pour une fois tournant tous à gauche en fin de manif, au lieu d'aller tout droite ver la nasse gouvernementale ?》
右のは《En raison de l'indifferences generales, demain est annulé》 訳しますと「圧倒的無関心のため、あしたはキャンセルとなりました」
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というわけで、案外寒かったですが楽しい祭りの半日が過ごせました。最後の写真は(ケイタイなんでどうしてもシャッター速度が遅くうまく写ってないが)パリにははためく共産旗。あとで見たら左の建物の煙突のところにジミ・ヘンドリックスが描いてあったのに気がついた。で、これもアップ。
なお、次回のデモは11月6日土曜日だそう。車なしの街はショッピング・センターで暇つぶすよりよっぽど楽しいですよ@世界の元中間層=新貧民
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