先週木曜日の巨大デモ(200万人参加)の一週間後、今日木曜日は全国で大学教授・研究者によるデモが行われました。パリでの動員数についての報道はないんですが、たとえばレンヌで3000、ボルドーで4000人がデモったとありますから、パリでの参加者もかなりな数だったはず。全国での動員数は3万から5万3千だったとか。
これまでにも、大学生・高校生の教育システム改革反対や雇用システム改革反対スト・デモに教師が参加することはあったし、CNLS研究者たちが研究費用確保・待遇改善・首切り反対などを掲げて小規模なデモを行うこともありましたが、教師・研究者が主体になって全国規模抗議運動というのはフランスでも初めてじゃないかと思う。
聞いたところでは、大学講義の時間に授業を行う代わり、なぜスト・デモを行う必要があるのかを学生たちに説明した教師も多かったようです。
今回の行動は、サルコジの推し進める仏国同時改革シリーズのひとつであるペクレス高等教育相のプランに反対するもの。各大学の独立性;つまり財政の独立(たとえば、建物や土地の一部を売却するとか)、講師たちの任命や講義および研究結果の評価や負担講義単位数決定をこれまでのように独立機関が決定するのではなく大学“経営”上部が決める、といった内容のようです(仏国中改革だらけで、だれも改革内容の全体を知りえない。それでアタクシの書いてることもかなり大雑把です)。
下は、研究者の編集したヴィデオです。サルコジの一月に行われた高等教育に関するスピーチの嘘に反応しています。久しぶりに本人見たけど、かなりなもんだなあ。
どうも今日の夜はサルコ、お抱えジャーナリストたちを前にしてトークするという自分のTV番組流したようですが、なんと一時間半続いたんだそうだ。おまけに、TF1 とフランス2 それにM6 で生放送され、ラジオRTL でも流したんだって。いくらポジティヴに見積もってもありゃユーモリスト(日本で言うコメディアン)のレベルなんだけど、どうがんばっても笑えないからなあ。コミックとしても失格だよなあ。
しかし、ここまで自閉的オート・セレブレーション/自己マンセー度が上がってくると、モスクワとかピョンヤンみたいだよね。桑原・桑原。
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