あしたから恒例の南仏ヴァカンスに出ます。
でもなんだか流れが変わって、あそこ借りられるのは今年が最後になりそう。
それで今年は目いっぱい休暇しようと思ったんだけど、これも流れで、あの若年ロック・バンドの連中をまとめて連れてくことに相成った。まあ全員が全期間いるわけじゃあないんだけども、それでも16歳から19歳までの男5人ですよ。うちラグビーやってるのがふたり、乗馬がひとり、剣道がひとり、あともうひとりは陸上だったかな。みんなでかい。全員独身なんで(まあ当たり前だが)、ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド南仏ツアー2008、と命名した。
しかし、要はサマー・キャンプじゃん(コロと仏語では呼ぶ)。猫屋はサマー・キャンプのキャプテンですよ。つか、料理人。カレーの素と焼きそば12袋、ニワトリ2羽、しょうゆ小一瓶をスーツケースに詰め込んでいく(あそこはさらに物価が高いし車ないんでハイパー行けないのだ)。
あとは競泳用水着とバミューダ・パンツ、ゴーグルとチューバとサンタンオイルとTシャツ3枚という仕様であります。
心臓が持てばマックロケになって月末に帰ってきます(なお、いただいたコメントおよびTBは不在中非公開とし、帰宅後公開措置いたします)。
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Hubert Védrine : contre l’irreal politik
これはオピニオン・ブログ、AGORA VOX からクリップです。ヴィデオで、元仏外相のユベール・ヴェドリンヌ が世界状況について語っています。ミッテラン時代に外相を務め、米国をハイパー・パワーと呼んだのはこの人が最初。このハイパー・パワー論はやがて、ド・ヴィルパンに引き継がれます。
かなり長いですが、ここでは、イラン問題や仏軍事戦略、米国大統領選挙、エコロジー問題などについて話していまして、サルコジからの保守政治参加要請にもノーと言い続けたヴェドリンヌの明晰さと外交政治への知識力と分析力は少しも衰えていないですね。
ブッシュ下の米国政治をノン・リアル・ポリティックと批判している(続いてサルコ外交批判もちょっとある)。なお、日本の核武装拒否を、核はペイしない軍備であって日本の政策は正しい、と言ってる。
彼には、EU外相というポストが似合ってるなあ、と思う。
仏語使いの、世界戦略と外交に興味ある方は必見。
南仏キャンプ隊長の毎日は順調に過ぎてますでしょうか。
天気予報見ていると、お天気も気温もいつも順調そうなのは南仏だけみたいですね。
真っ黒に日焼けされていることでしょう。
なんだかいろいろあって、早く猫屋さんの翻訳が読みたいこの頃です。(自分で仏文読めよ~、とはツッコミ入れないでくださいね。笑) いえ、少しはルモンドネット版など読んでますが、周辺知識がないもので、本質をよく理解できないのです。
投稿情報: ねむりぐま | 2008-07-29 00:56
隊長、ぶじ帰還いたしました。
ル・モンドも最近は気合の入った記事がすくないんですよお。おまけにヴァカンス・モードだし。作家・思想家の再発見シリーズがあるんだけど、以前のようには深くない。文字量も1/3ぐらいしかない。
地中海同盟も、世界貿易機構(WTO/OMC)での仏国の立場も、なんだか言うだけで実質的な論理基盤ないんだよねえ。でもって猫屋観察中なり。まあ、米国大統領選挙が落ち着くまで、世界中観察状態なわけです(sauf sarko)。
投稿情報: 猫屋 | 2008-08-01 14:41