20minutes から、Rama Yade reçue à l'Elysée /ラマ・ヤッドヤデ、エリゼ宮に呼ばれる。
K夫人のコメント欄報告のとおり、本日からのカダフィフランス訪問を、ラマちゃん直球で批判しています。
まずはブログ界、それから新聞でもサルコ外交;つまり中国・リビアそれからロシアとの仏親密外交への批判が高まってる。フランスは独裁政治サークルに寛大すぎるってわけですね。いくら契約が欲しいからって、そりゃやりすぎ、ということ。
おまけに売ってる商品は、戦闘機も含む飛行機だったり、核開発だったり、きな臭い。
プーチンが選挙で選ばれたとたん、サルコは電話かけて祝福;大掛かりな選挙違反も報道されてるのに、電話なんてかけてんのサルコだけだそうだが。。。
夜にでも、も少し続けてみます。
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と、夕方に別エントリーほぼ書き上げたんですが、「あ、腹減った」と、昨日の残りのとんかつでカツ丼作って食べ終えたら、下書きアップロードしたはずのエントリーが、、、、また消えてしまってたのでした。シックスアパートさん、やたらサーバー重いんですけど。。。いや確認しなかった自己責任だよなあ。。。pc古すぎ。サンタ・クロースさん助けてください。って無理か。
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さて、いくつか付け加えてみます。
サルコジ外交
サルコジ得意“人質解放作戦”のコロンビア・ヴァージョン、つまりコロンビア・フランス二重国籍をもつイングリッド・べトンクール(2002年からコロンビアの反政府組織FARCの人質となってるコロンビア政治家)を本年クリスマスまでに解放する、とサルコジは選挙戦で公約の一つにあげたんですね。ところが、これがなかなかうまく行かない。ベネズエラのチャベスをエリゼ宮に招いたけど、たいしか収穫は得られなかった。サルコジはFARCに直接ヴィデオ・メッセージを送って、“べトンクールを返せ!”と迫っていますが、大体彼女はコロンビアで生きることを選んだ人だ。2003年にもフランス政府は、現地に軍用機を内密に送っているが、隠密作戦は失敗に終わっている。サルコジは、チャベスばかりではなく、カダフィにもこの件での仲介者を期待しているようですが。。でも、これって内政干渉にはならないんでしょうか、、、
プーチン再選後、祝いの電話をかけたのは、タジキスタンとイランと、、フランスの大統領の3人だけだったとか。。。
カダフィー:リビアに赴いた国家元首はブレアをはじめ、何人かいるようですが、国賓として自国に招いたのはサルコジが初めてだそうであります。たとえばミッテランはトリポリでカダフィに会ってるけど、あれは隠密作戦だった。核兵器開発断念を声明してはいても、今でも民主選挙制・報道の自由・反政府党などのない、また拷問を国家統制の手段としてる国家の独裁者であるカダフィを国家元首官邸に招くのは、“人権”国家としてはサルコ・フランスが始めて。
カダフィは、400名からなる訪問団を引き連れ、これは確認取れてないけど、ベドウィンの夜営テント、さらにはラクダまで大型軍用機に乗せてやってきたらしい。フランス滞在8日間でありますね。
サルコがカダフィに売りたいのは、エアバス21機、買い手の見つからない戦闘機ラファル14機プラス軍用ヘリコプター35機(いずれもサルコに親しいダッソー社製品)、“海水を淡水化するための”核原子炉が一台かそれ以上、ことによったらウラニューム隔離装置、もちろんメンテナンス込みであります。
中国での契約については、(今はホノルルでマラソンしてるはずの)日本のネット軍事評論家である神浦さんが書いてましたけど、ありゃ危ない。
こうやって考えて見ますと、サルコ外交のアウトラインが見えてきます。ブッシュ・チャベス・中国・プーチンロシア・アルジェリア、そしてリビアだ。
なんか、ネオ“悪の機軸”的ですが、共通項はそう、、オイルと天然ガスでがす。ちなみにリビアはアフリカで二番目の原油・天然ガス産出国。
サルコジがエリゼ宮にカダフィを迎えた、12月10日は、世界人権宣言の日です。
でもって、ラマちゃんがんばれ、がメインテーマのはずのこのエントリ、ラマちゃんがんばれ第二章は、ラマ初期語録もつけて明日の夜にでも続けてみたい。
なお、セネガル評論家でもあるK夫人からの本日の電話アラートよると、ラマちゃんのフル本名 Ramatoulaye Yade-Zimet のYADE は仏語発音ではヤッドになるけど、本来はヤデと読むのだそうだ。
猿の軍団の親ビンってば、戦闘用品ばっかり売りまくって、世界的にヤバイ事にならないかい? (朝っぱらから、あせってコメントしてカダフィの綴りまちがえてコメントしてしまいました。すみませぬ。)
投稿情報: k | 2007-12-10 14:43
ほんとに節操がない。金になるなら、相手も、物も選ばないですね。各地で終わっていない(のに終わったと報道されている)デモ、ストの解決方法も金をやるからお大人しくしろ、ってやり方でしょう。。。金で全部解決すると思っている、とModemが批判するごとく。
あっちこち原発売りまくってるけど、お隣のドイツじゃ、原発周辺に住む子供の白血病発病率の高さが問題になってるし、原発自体を廃止する方向に向かっていると言うのに、核は未来のエネルギーなどと言う。。。
ヤド女史、やっぱり根っこが左なんだろうなあ。最近堪忍袋の緒がもたなくなってきたのかな。
投稿情報: Amina | 2007-12-10 20:40
書き足してみました。
“金に匂いはない”そうですが、なんともはしたない。リアルポリティクスだぜ、と言ってみてもレイモン・アロンが草葉の陰で泣いちゃいます。
フランスのフランスたるフォンダモンタルがめちゃくちゃやん、と思う。なんで猫屋はここまで来たの?とガックシしてます。
同じヨーロッパでもリアリスト・メルケル女史は対中国でも対ロシアでも一線を画して外交している。ダティでもサルコでも、アンリ・ゲノもそうだけど、法や政治のベースをなすべき“哲学”や“歴史”がない。たしかに政治や歴史、医学にだって哲学あるいは思想というのはあるわけですが、“経済”とくにネオ経済に思想はないんですよね。今晩のtvで、90歳になる歴史家エリック・ホブズボームがフランス語でとうとうと自分の歴史観を語っていました。
人間の基盤というか、そういったものを忘れたら国家もたいしたことなくなる。ラマちゃんもしっかり左に戻ったほうがいいと思うです。
投稿情報: 猫屋 | 2007-12-11 03:52
こんな事になって、フランス大国の一大事なのに、、。ジョゼ ボベは、「僕1月3日から、拒食ストします。はっきりしない政府におこってます。」って、何もクリスマスと大晦日のごちそう食べ終わった後に、日にち決めなくてもいいのに、、、。あ〜彼こそ、真のフランス人かも。グレーブ ド ファンって,通用するのはフランスくらいかもなあ。
投稿情報: k | 2007-12-11 10:31
お久しぶり。私もサルコ・レジスタンスやってます。連帯しましょう。情報とか送りたいですが、このコメントにははりつけられないみたいなので、私のサイトの感想欄にでもメール・アドレス送ってください。
投稿情報: Sekko | 2007-12-11 18:59
K夫人、
サルコのフランスは猫屋のフランスに重ならない。いや、こんなことが長く続くはずないんだけど、続いちゃう。誰が止めるんだろうか??ねえ。
Sekko 氏、
メール送付いたしました。
投稿情報: 猫屋 | 2007-12-12 21:47