Rachida Dati /ラシダ・ダティ 42歳 仏法務大臣: 両親はたしかモロッコとアルジェリアからの移民、11人 後日訂正、12人だって、の子沢山家庭に育ったけどガムバッテ勉強して、サルコジに見出され仏国法務相に就任。
けど、MBA と履歴書に書かれてたのに、実際は単位が足りずに卒業証書もらえなかったんだとか、通常はたしか3年かかる法学メトリーズ(日本では法学修士になるのかな)を、職業経験ありってんで一年で終えてるとか、もともと真面目が看板の仏法曹界では、実際の裁判所での実経験が4年のこの女性への批判が絶えないわけだ。
法務大臣就任以来、複罪被疑者への即実刑・情状酌量なし法改正(peine plancher)、地方の裁判所・労働調停裁判所の閉鎖(調停件数が少ないと閉めるとか、、なんか中古車販売店みたいですね)のサルコジ路線を忠実に実行し、反対する弁護士・判事・書記官までデモ・ストやってる。
中国へのサルコチーム訪問団に、人権担当相のラマ・ヤデ(29歳、着てる服はH&Mが多いそう、夫は社会党の人)が参加しなかったのは、 どうもダティ法務相のリクエストで、それにサルコが答えた結果であったらしい。
口の悪い連中は、ダティ法務相を「プペ」と呼んでる。英語の doll であるね、人形。ヘイ・ベイビー。
今週はかつての親友セシリアに代わり、パリ・マッチ誌(ラガルデール所有)表紙になってるようだが、ちなみに(k夫人情報によると)先週は国会尋問でも着ていたこのピンクの袖なしトラトラ パンサー模様ドレスはディオールだそうだ。靴のコレクションも多数。って、仏国の法務大臣は着せ替え人形ですか?はあ。
法務省ヘッド・スタッフの半分が“プペ”の横暴さに耐えられず、次々と辞任。まずはミッション・アンポシブルを二件(サルコが夢見、ダティが)現実化したんで任務完了、次回の内閣改造では法務省に残らんだろうといわれてる。
あーあ。
このラシダ・ダティが(UMP公認の兼務職で)来年三月の全国市町村選挙では、パリ市七区に立候補する。最初は彼女12区立候補を希望してたらしけど、当選の見込みなしで、サルおやびんはパリでも一番保守な七区にプペ号を任命。でも年寄りの多い七区は保守過ぎて、フランス・モロッコ二重国籍のダティは当選なるか。。。おやびんのお気に入りも苦労は多いよね。明日着るドレスのチョイスとかさ。
パリ市では、ドラノエ現市長を中心に対サル勢力の元気がいい。ドラノエ組、サルコ帝国に拮抗する21世紀のパリ・コミューンたるか。ヌイイに引っ越したヴェルサイユ派サルコチームは、いつまで“うどん屋の鍋=ゆーだけ”政治を続けるのであろうか。
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翌日追加;20minutes から拾ってきました。アコースティック・デュオla chanson du dimanche/日曜の唄、によるパーフォーマンス、タイトル訳すと“スーパー購買力”ですね。
購買力あったら鉛筆も買えるし、もしかしたら1000ユーロ貯金できるかもしれない、、という極めてパリ・コミューンな唄であります。スト中のパリを訪れた英国人の困惑を歌った petit cheminot も極めて楽しい。
Super Pouvoir d'Achat (la chanson du dimanche s02e11)
envoyé par lachansondudimanche
えい、もういっちょ ニコラとラシダです。
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あくまで不真面目が売りの左浪人猫屋、現在は、ね式フランス抵抗運動の星who'swho特集を企画中であります。
なお、今週末は絶対、映画 I'm not there を観にいくぞ。
おお!ね式フランス抵抗運動の星who'swho特集期待してますですー。
ダティ女史。。。学歴云々はともかく(法学部は4年目-メトリズ-からの編入は結構多いし、リサンスやらないで1年でメトリズとったり、司法試験に受かるだけでかなりの努力があったと思いますし)、トップが下の意見に聞く耳持つ能力がないっていうのがイタダケません。スト法律家たちと話し合いの場も持とうとしないなんて(持ったら負けちゃうか)。仕事場でのあの派手さはなんなんでしょう(フランスにはもう金がないんだー、という閣僚の言動がちぐはぐ。。。)。ラマ・ヤデ女史はH&Mですか?めちゃくちゃ対照的ですね。
今のリフォームって、すべて金命ですね。。。一昔の日本企業の非人間リストラ嵐を見ているみたいです。
投稿情報: Amina | 2007-12-07 13:14
ラマちゃんはもともと社会党系の人で、たしかセナで仕事してたときにやっぱりサルコに拾われたからサルコラットル(サルコ信奉主義者)なところは買えないけど、シオンス・ポで鍛えた一本気・素直な論法は悪くないです。最初の外国出張で、自動車かなんかのガラスに、ラマって自分の名前書いて横に“お花とハートマーク”も書き入れたのをジャーナリストが報告してた。
ダティのcasante、高飛車なとこはいただけない。大統領選挙前、ブリュノ・ジュリアールと非公式対談で、“わたしは、サルコのバンリュウ・カシェール大臣”になるというヤラシイジョーク披露してたけど、ある意味ほんとに任務遂行してる。。。
結局、アングロ・日本をモデルに仏社会構造を変えても、行き着く先は、勤労者の半分が社会保障のないアルバイト社会、教育の産業化、あるいはサブプライム経済なんだよねえ。ダティのブリング・ブリングぶり見てると、こんなの“政治”でも“法”でもなんでもないじゃん、とつくづく思う。政治を“経済=金”が乗っ取っちゃってる。
who's who は、不真面目に期待してください ;-)
投稿情報: 猫屋 | 2007-12-07 16:35
おひさです。
言葉がわからないんで理解度不足が情けないのですが、”ニコラシダ”の最後で大写しになる赤いバラが意味深ですね。
ディラン映画のレビューを楽しみにしております。
投稿情報: imasaru | 2007-12-09 13:41
ども、おヒサでござんす。サルサルとコケ下ろしてるんで、ニッポン国のまサル様の御気に触ってたらゴメンの猫屋でつ。
ディラン映画金曜にみちゃいました。楽しかったよ。エンディングでつれと一緒に、like a rolling stooooonn♪と大声で歌っちゃいました。レヴューそのうち書きます。
なんか、la chanson du dimanche って毎週日曜に一曲即興でヴィデオにしてるんだそうですが、今ではサイトもある。歌詞もアップしてるんで、英語化してご鑑賞くださいませ。
http://blog.lachansondudimanche.com/
投稿情報: 猫屋 | 2007-12-09 18:02
あ〜あ〜、F2のセゴレン対談で、セゴレンにエールを送ってしまったラマちゃん。今度はカデフィがくるのは、デランジェだ!とfrance infoで言ってしまいました。
こんなに、正直に言ってしまって、いつ猿の軍団から抹殺されるか、もうスリルとサスペンスがいっぱいです。
ラマちゃん、カヴァダのかわりに、12区に出馬したら行けるかもね?
投稿情報: k | 2007-12-10 10:03
今晩 Fr2で、la chanson du dimanche を特集してました。 さすがに、ニコラとラシダは出なかったけど、pouvoir d'achatは出てた。
1人は、数学の先生らしいですねえ。
投稿情報: k | 2007-12-10 21:36