といっても毎水曜夜はM6のヌーヴェル・スター見てるんで、ニュースもFrance2 でやってたSGの番組も見てないんですね。ル・モンドチャット翻訳も進んでいないし。。でちょっとだけのブリーフィング。
大きな流れとしては、バイルーがSGに擦り寄ってるってのがあるな。どうもバイルーのサルコアレルギーはかなりなようで、“内輪の話だが”とか言って三年前にサルコがバイルーに「シラクは年寄りすぎ、一緒にアンチ・シラクの運動をやろう」とディールを持ちかけた話をあちこちのジャーナリストにしてる。この申し入れを断って以来サルコとは会ってないんだそうだ。今日のインタヴューでは、誰に投票するのかと聞かれて、時期が来たら答えるとだけ返答してる。それから、
Nicolas Sarkozy a le goût de l'intimidation et de la menace et que la candidate socialiste paraît plus attentive au tissu social
ニコラ・サルコジには威嚇と脅しへ嗜好があって、社会党候補はより社会構造に注意を払っている。
と言ってるし、サルコジとベルルスコーニの類似性にも言及していた。もちろん、UDFの多くの議員がサルコ側に行っちゃってるんで、このままでは大統領選直後に行われる総選挙では、バイルーは死に体になってしまう。寝返り派を切って中道新党をおったてるのがバイルーの計算だ。まずはサルコジに止めを刺すのがバイルーの狙いだろうね。
この選挙期間でフランスの形が大きく変わると思う。少なくとも国民レベルでの政治意識は変わりつつある。引退表明したアルレット・ラギーエは、その政治キャリアーで初めて、第二次選挙ではロワイヤルに投票するよう呼びかけたんだが、政治ミーティングでセゴがラギーエに感謝を述べて観衆が長い間拍手をしてたってどっかで読んだ。時代は変わるんだよ、すべては人間次第。
SRが政権をとったとしての仮定だけれど、フランス政治は以降、ブザンスノが代表する極左が社会党を左からゆすって、社会党が中道のバイルー党とコンプロマイズを重ねながら流れを作り、サルコジが旧型保守と極右を代表するって形になるんじゃないか。ルペンは引退。マリン・ルペンの懐柔策はサルコよりは左よりだから、FNはヴァイオレントが魅力であるべき極右ではなくなってしまうんだよね。あとエコロは(残念ながら)各政党内部に吸収される。
今までは話題に上ってない外交路線、失業問題、郊外問題とかあるんだけど、これらには誰も即効ポーション・マジックは出しようがない。ただ、米国よりのサルコが政権についたら、フランスは政治・外交・経済・税制面で、よりアングロサクソン諸国に近づくことになるだろう。対イスラエルおよびアラブ諸国との関係も変わってくると思う。
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と、大きく話題を変えてですね、ヌーヴェル・スターの話題男ジュリアンのクリップをクリップしときます。なぜかサルトルと(たしか)ジョン・ドルメッソンを腕に刺青して、髪にはパッチン止めというOVNI な男。ライク・ア・ヴァージンとかハートブレイク・ホテルも凄かったけど、ここではマジにフランス・シャンソン。昨日ライヴで放映の Comme d'habitude (英語ヴァージョンでは My Way)です。シナトラとニルヴァーナのクロスカウンターというか。。なお、審査員の一人アンドレはフレンチ・ポップス界のジル・ドゥルーズ(? な、なんだ)として注目を集めてる人ね。
そうなんです。昨日、同じ時間にセゴレンが好い事を言っていたらしいのですが、はまってましたよ。
投稿情報: k | 2007-04-26 17:56
そうなんですよ。それで今夜は小説家の話を翻訳してみました。
投稿情報: 猫屋 | 2007-04-27 02:07