ええい、もういっちょ。
ということで簡単に読後感想です。この本、村上春樹と柴田元幸の「翻訳夜話」が出版されたのは2000年だったんですねえ。翻訳というサド・マゾ体験大好き人間である猫屋は、以来気にしつつも某図書館で借り出して初めて読みました。
翻訳技術のノウハウ種明かし、としてはまったく甲斐なしの本ですが、村上春樹という作家と、柴田元幸という米文学専門教授の人間としての差が見えるところがイト面白い。本書終わり近くには、カーヴァーそしてオースターの短編の両氏競訳が並んでおり、本の最終には原文まで載っているという、一粒300メートル、じゃなかった、同じ短編が3回楽しめる仕組みになっている。
これ読んで、村上小説のベテラン・ファンであるアタクシが、何故か村上翻訳が好きになれない事実に驚愕してみたり。嬉し楽しの3時間読書でありました。
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