地政(学)・社会(学)的ブログからエンタメ・ブログへの転換を図って、るわけでもなくただヘタレただけですが、音楽系というのもなかなか体力が必要です。鋼鉄は叩かれるけど、老兵は死なずただ、、って関係ないんだが、今回は猫屋の私的仏版Live8レポート。ハイドパークの様子は、あくまで元気なロンドンのhinakiuk ブログ参照のこと。
今回、世界9箇所で繰り広げられた Live 8 ですが、結論から先に書いちゃうとロンドン、ハイドパークがいちばん盛り上がってたし、オーガニゼーションもいちばんうまくいってたように思います。もちろん、こっちからは様子が分かるのはTVとかで見ておまけにヒナキさんのレポートで追体験(そう)できたハイドパークと自分で見たヴェルサイユの雰囲気だけ。東京はどうだったんだろうね。
さて、フランスでのTV放送権はM6(ティーン・エイジャー向け一般TV局、普通は米国産シリーズものとかを流してるですね)が買ったわけ。本来は午後3時にコンサート自体が始まり、TV実況も5時ぐらいから続けて、のはずだったようですが当日ドタキャン。というかコンサート開始は5時過ぎにずれ込み、TVは夕方いっぺん編集したのをちょっとだけ流し、あとは定番のアメ・シリーズ流してLive8放映はコンサートが終わった夜中12時近くになってからでした。
たぶん、放映権の関係でこうなったのだと推測。ロンドンは別としても、他の場所では準備期間が短すぎたってのがあるようです。パリ在のアフリカン・ミュージッシャン友人のとこにヨハネスブルグの出演インヴィテーションがあったのが開催一週間前で、もうスケジュール組んであったから断ったそう。
そんなこんなで、一応5時過ぎにはヴェルサイユ会場に出向いた猫屋でしたが、その時点ではさほど人もなく、かえって会場から出てく若い衆が多くて驚いた。
てのは、まず暑かったのね。あとステージがあんまり高くなくて演奏者の後ろのスクリーン(時にロンドン・フィラデルフィアの映像が映る)はよっぽど近くにいないと見えない。スクリーン近くの柵内はM6が配ったチケット所有者用だし。どうも音響設備は前日あったテクノ・デンスのを借りたようである。あと仏側ミュージッシャンの参加が少なかったせいかどうか分からないけど、演奏時間に比べ待ち時間がやたら長かった。おかげさまでロンドンと違って、すぐ後ろにはビール・スタンドがあって助かったけど、結局私がいたのは1時間30分ぐらいかな。いや、デジカメは本格的バッテリー故障でバツ、おまけに携帯もバッテリー切れで現地でおち合うはずだった友人たちとも連絡取れない状態でヘタレたわけです。
早い時間に集まってたのは、ティーン・ロック族とバンリュウ/サバーバン・ラップ・ヒップホップ派、あと家族ずれ(夏休みお子様対策)、時々ラルフローレン・シャツ着たヴェルサイユ土着民と何故かピクニック用折りたたみいすに座ったおばーちゃんとか、叔父叔母子供一緒のジョニー・アリデーのファン一家(注、Jアリデーとはベルギー人だがフランスでは国民的“ロック”歌手。68年ごろデヴューの人だが今回出演との噂が流れたが来なかった。来たのは売れないロッカーの息子のほう。)
たぶん夜暗くなってからの、The Cure とかPlacebo が演奏したあたりは盛り上がったと思うよ。
問題点 1 現地演奏者がいないときは、フィラデルフィアとかロンドンの映像と音声流せばいいのに、上にも書いたけどステージ横のスクリーンにはよそからの映像流れないし、大体音声なし。ウィル・スミスのメッセージも通訳の声流れたのみ。
問題点 2 結局時間稼ぎなのかな、仏ミュージッシャン一曲歌うと引っ込む。しばらくしてまた登場して、また一曲って構成になってて盛り上がらない。
問題点 3 ロンドンのメッセージでは今回はチャリティーじゃないから募金はしない。でもウェブにペティション(サインアップ)はしてね、って事だったけどフランスではM6がSMSさせてた。あれって案外いいお金になったりするんだよね。チャリティー・ビジネスが悪いと言うつもりはない。でもロジスティックに金も時間もかかるのは当たり前。だったらうまく金つかって“プロ”に徹した方がいいと思う。
要は、準備と各オーガニゼーション組織間の調整がうまく進んでなかったんだと思う。チャリティ・コン歴史が長い英国ではうまくいっても、フランスでは国先導フェスティヴァル経験は多くてもチャリティ経験は少ない。(あと、アフリカに向ける視線にも差があるな。こっちのメディアではアフリカ・ミュージッシャンの参加少なすぎって批判が多かった。パリにはアフリカ・ミュージッシャン多。)
さて、肝心のLive8音楽感想文は別ブログで。
デジカメ故障で、アップした写真は東京でのBjork。
参照 ル・モンド、ポンス氏の関連記事
ロンドンではステージ間によその映像が流れたり、会場の観客から携帯で送られた写真が映し出されたりで、かなりダレを防ぐ努力がなされていました。
準備期間は確かに短かったですが、それなりにがんばってたと思います。経験の違い、なのでしょうかね?
投稿情報: ヒナキ | 2005-07-04 01:54
経験もあるけど、やっぱ本店と支店のちがいで準備の差が出たと思う。音が出ないってのはやっぱ、そっちまでちゃんと手が回らなかったんだと思うよ。ヨハネスブルグじゃ観客3000人しか集まらなかったそうだ。フランスではキャンペーン始まったのも遅かったしね。結局仏人以外も来てなかった。
ハイド・パーク行けた人大ラッキだよ。
投稿情報: 猫屋 | 2005-07-04 03:20