ね式（世界の読み方）

ラグビー；豪・イングランド10-12、NZ-フランス、18-20

イングランドが勝っちゃいました。びっくりした。

対南アフリカ戦での大敗で、こりゃ前回優勝チームのイングランド、今年はまったくあかん、という印象持ったわけですが、ウィルキンソンの戻ってきたイングランドチームは、スクラムの強さ+ウィルキンソン（まだ半分しか実力出てない）のドロップ力で、なんとオーストラリア・ワラビーズを打ち負かしてしまった。（ウィルキンソンのペナルティ準備体勢、思わずAA化したくなったです）

オーストラリアは、パスの見事さと、突撃力はいいんだけど、いつものワイルドでストレートな展開がトライに結びつかない。スクラムが簡単に潰れる。あああ。

というわけで、イングランドはベスト４に進出、であります。北半球組から（少なくとも）一チームは残ったわけだ。

会場はマルセイユだったんだが、後半途中、イングランド観衆の Swing Low, Sweet Chariot の合間に仏観衆は“ラ・マルセイエーズ”を歌ってたよ。

さて、今夜はNZ・仏戦でございます。いざ。

*

なな、なんと。フランスがニュージーランドに勝ってしまいますた。ウッソー、信じらんねー。。。の18-20。

猫屋町内は、久しぶりの大声・クラクションで大変です。しかしなあ。

試合の内容は明日に書くとして、イングランドとフランスの、アリエネーはずの勝利に乾杯でござんす。

英国のブックメイカーでも大変な騒ぎかと想像されますな。

モイチド、HAKA ! ! とニュイ・ブロンシュ

えー、明日は（つかもう本日なんだけど）、ラグビー・ワールドカップ・ベストエイトの始まり始まりーでありまして、午後にオーストラリア・イングランド戦（マルセイユ）、夜はニュージーランド・フランス戦（Cardiff；英国はウェールズ）。んー。明日は何にもできないなあ。あ、ビールも買ってこなくちゃ。いや、近場の野外大スクリーンで観るか、それともパブに繰り出そか、、、。

悩む。土曜の夜から日曜の朝はあの、NUIT BLANCHE（ニュイ・ブロンシュ、直訳＝徹夜；パリ中心部いたるところで、ライティングやイヴェント・パフォーマンスが一晩中あるアレ）でもあります。リボリあたりのパブで夕食+観戦、あとはルーブル、マドレーヌとか回るってのが模範コースなんだろうなあ。天気もいいみたいだし。

しかし、このところ第三次パペラス大戦争に突入したアタクシとしては、貧金症だし、週末は純粋に休養と水泳で体調を整えなきゃいけんのですがね。。やっぱtvでしょかねえ。

なお、パリにはちゃんとニュージーランド系、イングランド系、オーストラリア系、アイルランド系各種パブがかなりございまして、おまけに仏体育系バーももちろん多いのであります（スコティッシュはどうだったか、、ウェールズもだが。スコッチ・バーはあるはなあ）。

NZ・仏戦は、NZの勝ちでしょう：仏サイド希望的観測で、33-17ぐらいじゃないか？いや、無理か。。。

ということで、ハカ。

Haka des All Blacks
envoyé par mini-p0usse

首切りヴァージョンも、もう一度
 

Nouveau Haka
envoyé par Lykhorne

スティングと内田教授、と367日

１０月２日はわれら猫族のオヤビン；スティング（Sting）の誕生日である。

56歳だ。週末土曜にスタッド・ド・フランスで２時間近く続いたポリス・レユニオン・コンサートでのスティングのパフォーマンスには、ま、歌った曲が今から何十年も前のものだったという事実は別としても、８万人近い聴衆をエクスターズまで引っ張っていく力があった。

少なくとも、アリーナ立ち席では、リアルタイムでポリスを聴いていたわけのない、ティーンの数も多かった（１５パーぐらいか）。前座を務めたスティングの息子のバンドFiction Planeは、テクニック的にも悪くなかったし、息子Joe Sumnerの声の質が、まさに父親と同じなのに、いまいち説得力に欠けていた。

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さて。この９月３０日に５７歳の誕生日を迎えた内田教授のブログに、老いの手柄　とタイトルされた文章があり、“年取っても人間の中身は変わらないんだよ” という教授の指摘には賛同せざるをえない。

だが。あのスティングと、これは単に照れであるのかも知れぬが、自己を“老人”と形容する内田教授との年齢差が一年と２日という事実には、驚かされるわけだ。が、なぜ私が驚いたのかは、私自身にもよく分からない。内田教授とスティングを隔てるものが何であるのか。。。これは案外面白い質問設定と思う。

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たとえばそれぞれの社会における“老い”あるいは“若さ”という概念の違い、とも考えられるだろうし、さらに加えれば、日本における前衛消費文化においては、“若年層”をターゲットにし、あるいは“若さ”というものを、必要以上に重視しているのだと言ってみることもできるだろう。

すると、この“若さ”を謳歌する流れの中で、逆に「老人力」なり、５０歳半ばで自己を老人と形容して見せたりする“スタイル”が、かえって新鮮なのかもしれない。

美容整形外科はもちろん、歯のインプラント、老眼の外科手術による矯正、多種プロテーズのうめ込みをはじめ、（もちろん代価を支払える人々にとっての）最 新医療テクニックは、すさまじい勢いで進んでいる。そしてテクニックの多くが、健康保険でカヴァーできないものであっても、その“民主化”度の進みようにも目 覚しいものがある。

そのメルカート化された“若さ”の氾濫に対抗する、アダルト・エイジの抵抗運動なんだろうか。

（たとえば、コンサート会場で、まわりの人々と話していて、一人の女性が「スティングは一日２時間ヨガやってるらしい」と言っていた。たしかに、スティングほどの大物となれば、それなりの資本（金・時間）を使って「がわ対策」ができる。この説明は、簡単であるし納得しやすいだろう。けれど、必ずしも大型ロック・スターが同様に「がわ対策」に成功しているとも思えない。例：やしの木から落ちたキース・リチャード。）

あるいは、“がわ”と“中身”という、精神vs肉体というきわめて古風な18世紀ヨーロッパ型二元論的思考は、たとえば武術の“心構え”とは矛盾しはしないかと、もうひとつの疑問を提出することもできるだろう。

それに５０歳台にして“老人”であるとしたら、私たちは数多い、そしてこれからさらに増えていく８０歳以上、さらには１００歳以上の人々を、なんと呼んだらいいのだろうか？

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巨大スクリーンに映し出された、「ヨーホー、ヨホー、イエーイエ !」のサバンナ雄たけびや「ローーークサン！」の歌い返しを聴衆と交わすスティングの眼は、澄んだ青で、まさに１６歳の喜びを表していた。会場の10歳から65歳までの“16歳”も、その喜びを分かち合ったことは言うまでもない。

兎にも角にも、

Hi yo hi yeah ho yeah ho hi yeah ho hi yeah ho ;-)

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なお、コンサート最後、演奏に参加したギタリストは、やはり Henry Padovani だった。→　リベ関連記事　Au Stade de France, le vétéran Padovani a rempilé avec Police

後記：日にちを間違えておりまして、翌日の加筆時に訂正いたしました。やはり、年でしょうかねえ。

The Police concert @ Paris

行ってまいりました。９月２９日土曜のパリ、ポリスのコンサートです。
場所は、ラグビーワールドカップにも使われているサンドニのスタッド・ド・フランス。7800枚のチケットが一時間半で売れ切れ、翌日３０日に追加公演を企画した。（まあアタクシは運良く発売３時間後にチケット買えたんだけど）。

火曜日には５６歳になるというスティング、プリミティヴとしか言いようのないパワーで、Yo yo yo yo ! 観客とのシンクロニシィティを大いに楽しんでいたよ。

残念ながら、アリーナ立ち見（ゴールドじゃないほう）は、やたら身長１８５ｃｍ以上が多すぎ。びしばし混雑で何も見えんし動けないので、結局10mほど移動しビールスタンド横に陣取り、スクリーンを見ながらビール飲んでパンクに跳ねておりました。

一曲目は、メッセージ・イン・ザ・ボトル、最後近くに Roxanne で盛り上がり、 Every Breath You Take で大騒ぎ。最後の一曲はギターがもう一人入ったんだけど、あれってフランス（コルシカ）人初期メンバー、アンリ・パドヴァニ （Henry Padovani）だったんじゃないかな。これは明日確認してみる。

しかし、われら猫族の王、スティングの眼は見事に澄んだ少年のそれであったよ。