多少は、頭の働きも日常レベルに近くなってきたカンジです。3日付けブログの続きですが、今回はなるべくシンプルに行って見ます。落ち着いて一回り眺めた仏プレス記事も結局のところ論点は収斂してきている感がある。気がついた点を列挙。
- EU憲法をめぐる動向にもかかわらずECB/欧州中央銀行は2003年から据え置きになっている金利(2パーセント)に変更なしと発表。しかし、選挙後ユーロは下がり、現在1USD=1,2227 なお1万円=75,94ユーロ。
- 欧州大陸での憲法不人気で英国政府関係者は喜んでおるようである。ネオ・コンもしかり。フランスでの投票結果発表に“Vive la France ! ”と叫んだ米国ネオ・コン組の話を読んだ気がするけれど、どこだったかは忘れましたが。トニー・ブレアの祈願は欧州大統領になることだったですけれど、憲法批准が(ほぼ)不可能となった今では、欧州大統領も結局存在予定がないと言うことだろう、残念賞。来年に予定されていた英国での憲法批准投票、凍結される可能性もあるようだ。
- EU大統領もだが、EU外相がいないというのは弱い。現在のイラン核問題にしても英・仏・独の外相の三人で米国との綱引きに当たっている。EU防衛もEUが単なる経済圏にとどまれば実際の現実化は難しくなる。ちなみにNON派の仏共産党はEU軍備に反対している。だがバルカン紛争時のオソマツを忘れてはいけないだろう。
- 京都議決書のフォロー、国連安全保障理事会での大国VETO問題、世界レベルでの単一カルチャー化、アフリカ難題、対中国政策、などEU政治力が必要とされる舞台は多いのだ。
- 今日は久しぶりにTV夜のニュースを見た。サルコジ・スパー・スター、なんだこれ。2007年の大統領選はもう勝った、という風情である。サルコジ離婚説も実は彼のポピュラリティを上げるためのネタだった説が出回っている。可能性あり。人気の落ちかかった芸能人が良く使う手だが。ウルトラリベラル資本主義EUにNONと言って、アングロサクソン・モデルのプラグマティズムが売り物のサルコが次期大統領では泣けてくる。
- ブザンスノ・カッセン・ビュッフェの市民欧州NON派の具体的欧州プログラム展開を私は待っているのだ。
- 社会党関係。ファビウスには何も期待しない。2007年はストラス・カン/DSK対サルコジの予感がする。
- 拾ってきたエマニュエル・トッドの5月25日のリベ・インタヴュ《左派のNON、雨の雨乞いダンス》はここ。
こんにちは。 パーツ修理後の調子はよろしいようで。 猫屋さん、やはりNONだったのは痛い。うう。 という感じがありありとしますが、あの、今日、ちょっと、基本的すぎて恥ずかしくて聞けない、でも勇気を奮って聞いちゃう! 質問。
EUのコンセプトって、何ですか? 憲法云々よりも、まず、ヨーロッパの皆さんにとってのEUのくくりって?
経済・政治的に? 地理(リトアニアがヨーロッパの地理的中心だって主張してるのをご存知か?)では、あんまり。 宗教? 周囲の人間のトルコ加入反対派は一様に「だってキリスト教徒じゃないもん」とおっしゃる。 東方正教会はまあいいか、らしいです。 しかし政教分離は必要だと思いますがのう。
また馬鹿ですいません。 しかし、猫屋さんの侠気におすがりする本日でございます。
投稿情報: Mari | 2005-06-04 15:26
mariさん、御機嫌よう。
天気良くなくて寒いし、膝がカックラキンでおもてにも出られんわ、ロランギャロスじゃマリ・ピエルス簡単に負けちゃうし、いいことない。
積読家から愛読家に戻ろうと思いましたが、横文字読書はメタしんどい此の頃。
と言うことで、馬鹿とか言いながら後になって切り返しのするどいMARIさんの宿題、次回ねブロで書いて見たいと思います。でも、いつものように、ね式個人的ヨーロッパ像を越える力量はないんで、そこんとこ、ま、許してね。
投稿情報: 猫屋nekoyanagi | 2005-06-04 18:24