為替関連情報を探してたら、バンク・ド・フランスのレートのぺージに行き当たった。そこで、単に数字が並んでる、色気もなにもないんだけど、1999年1月4日から(現在のところ今年2月7日まで)1ユーロの対円での換算値が延々と並んでるのがあったのですよ。眺めてると、ため息でちゃいます。ということでひとまずクリップ。
Cours de change de l'euro contre yen japonais (JPY) - source BCE
対円ユーロ為替相場 - ソース欧州銀行
« 2007年1 月 | メイン | 2007年3 月 »
為替関連情報を探してたら、バンク・ド・フランスのレートのぺージに行き当たった。そこで、単に数字が並んでる、色気もなにもないんだけど、1999年1月4日から(現在のところ今年2月7日まで)1ユーロの対円での換算値が延々と並んでるのがあったのですよ。眺めてると、ため息でちゃいます。ということでひとまずクリップ。
Cours de change de l'euro contre yen japonais (JPY) - source BCE
対円ユーロ為替相場 - ソース欧州銀行
投稿情報: 2007-02-07 カテゴリー: Economics/経済, Monde / 世界 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
ル・モンドからです。フランスを選んだ研究者たち、というタイトル。
若い科学者が給料のよいアングロ・サクソン、特に米国を就職先を選ぶ傾向はしばしば報道されてきましたが、この記事によれば、たとえばCNRS(国立科学センター)では12パーセントの研究者が外国籍者なんだそう。若い科学研究者たちのミグラントの様子が垣間見られます。
フランスを選んだポスドク研究者たちのひとりは、“研究費が限られてるから、かえって本質をを明確にフォーカライズする必要がある。これって科学精神を養うんだ!”みたいなこといってるけど、ほんとですかね。。ちょっとココリコ(フランスまんせー!)な風情が無きにしも、だけど各国の違い(フランスでは研究費全体の国家費用枠が大きい、とか、ドイツでの契約は5年、フランス1年とか)がわかる記事になってます。
投稿情報: 2007-02-07 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
また見てしまいました、The Silence of the Lambs .
1991年の作品ですが、最初はフランスにて映画館で、それからカセットで2・3回、その後はTVで何回か見てます。でも毎回新しい何かが見つかるんですねえ。
今回は、アンソニー・ホプキンスとジュディ・ホスターの両者の眼の青さを比べてみました。
あと、“怖い”と“痛い”の違い。サスペンスとホラーの違いですか。。アタシ流に言えば、なにもブツを見せる必要はないと思う。これはエロティズムも同様かと考えます。隠したモノほど怖い。見せられたら痛いだけだ。
これはフィクションのフォンダモンタルだと思う。いかにダーク・サイドの想像力に働きかけるか、ってことでしょう。
事実は、あるいは真実は、というのはまた別の話ですだ。
ハンニバル・ライジングがあした公開されます。レッド・ドラゴンは本のほうは読んだけど映画は観てないのよね。見せない怖さに期待してます。
なお、第3部でレクター教授の少年から青年時代をで演じるガスパール君、現在ハリウッド系若手女優をナンパしまくってるそうでありますよ。なんとも、はや。
翌日後記:新聞の映画評見てみたら、Peter Webberの作った新作ハンニバル・ライジング、大笑いの駄作(nanar)だそう。。。あーあ。なお、こちら雪が降ってる。
投稿情報: 2007-02-07 カテゴリー: Cinema | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
下がりっぱなしの円なんですが、久しぶりに一万円=64ユーロにまで戻りますた。先週は157を越えていた1ユーロは156.22円であります。これはあくまで銀行レートなので実際の交換指数ではありませんが、ひとまず明日は財布持って“欽ちゃんバシリ”で両替屋まで行って来よう。Après tout、エイエイ・オー。
翌日追記:このエントリーを読んだK夫人が今朝電話くれました。グラン・ブールバールの両替屋に行ってみたら一万円=63.5ユーロだったそうです。以前いいレートだったシャンゼリゼ裏の両替に行ってみたら、アカン。日本の女の子が大量にミニスカート+ヒールのブーツで闊歩するかの地でのレートは、一万円=61か62。ダメダ。とそのまま欽ちゃん忍者で帰宅。黙ってTVでアノ、羊たちの沈黙を見たのでした。。。
投稿情報: 2007-02-06 カテゴリー: Economics/経済, Monde / 世界 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)
観てきましたよ。Blood Diamond
2003年の映画ザ・ラスト・サムライの監督エドワード・ズウィックの新作です。主演はあのディカプリオ。
できは?というと、簡単に書くのはちょっと難しい。ちょうど一年前のジョージ・クルーニーのSyriana におけるミリタンティスム/アンガージュメント的モティベイションとエンタテイメント性のきわどい喫水線上にこの映画は位置してると思うからなんですね。
ローデシア(現ジンバブエ)に生まれた白系アフリカ人、ダニー・アーチャーは傭兵としてアンゴラ等の内戦で働いた後、現在はシエラ・レオーネで秘密裏に採掘されるダイヤモンドをヨーロッパの大手ダイヤモンド商に売りさばくトラフィックを生業としている。そのシエラ・レオーネで反乱軍が蜂起、米国人ジャーナリストであるマディ・ボーエンとシエラ・レオーネの漁師ソロモン・ヴァンディとともに、われらがアーチャーはソロモンがダイヤモンド採掘所に隠したピンク・ダイヤモンド原石を手に入れようとする。。。とまあ、そういうわけだ。なお撮影は南アフリカとモザンビークで行われたそうです。
話のはじめは、アフリカの漁村の平和な朝。ソロモンおっとーが息子を起こして学校に送り出す。おっとーが漁に出ようとすると、、、トラックに乗ったゲリラ兵が押し寄せて、村を無差別攻撃・略奪。生き残った村民を捕らえて、彼らの両腕をマシェット/ナタでスプラッチ!と切り落とすんですね。あーあ。
ルアンダ関連本とかで、文章では読んだことあるけどまじ映像で見るとは、、(てか、思わず目をそらしてしまいました)。実際のシエラ・レオーネ紛争時現地に残っていたジャーナリストがこの映画のコンサルタントとして起用されている。シリアナと同じように、ハンディ・カメラを多用しているからルポルタージュっぽい臨場感はいやでも高まるわけだ(タイトルは血のダイヤモンドでありまして、シリアナやジョークを盛り込んだ Lord of War に比べても血液噴出度はかなり高い)。
内戦というのがどういうものなのか、ダイヤモンドや鉱石・原油がどうやって内戦資金と姿を変えるか、開発国の企業がいかに内戦につながっているか、などなどを扱っていますが、この映画で一番痛いのは少年兵たちの存在です。欧州では、メディアによる報道もかなりあるのですが、その他の地ではあまり流通してない情報と思われる。キッド・ナップされた子供たちは、麻薬を与えられ、集団生活の中で殺人機械として教育される。恐怖を知らない子供たちは、大人よりも優秀な機械となりえるんですね。
*
かなり油の乗った30台ディカプリオ。悪くありません。アフリカーナの無骨でストレートな英語アクセントで大人の汚れ役に挑戦してます。クルーニーの後を継ぐ渋い米国俳優になりますか、どうか。リチャード・ギア、ケヴィン・コスナー、ミッキー・ルーク、トム・クルーズにブラッド・ピット、、、米国美形俳優はどうも年を喰うとヘタレル傾向があるように思えますが、ディカプリ君には踏ん張ってもらいところです(ドパルデュー、ショーン・ペンとかジョニー・ディップはそんな悩みがないので羨ましいですね。。。いや言ってみただけ)。
**
ジョナサン・リテルの小説に対しても、“残虐への覗き見趣味”だとする批判がありました。この映画からアタクシが感じた居心地の悪さは、映画というジャンルにおける、この“事実”とフィクションの極めて微妙な関係からくるのだと思います。まあ、年齢的、言い換えれば世代的暴力度抵抗力の問題かもしれませんが。
投稿情報: 2007-02-06 カテゴリー: Cinema | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (1)
だいぶ前のことなんだけど、マルチメディア講座ってのを受けてた時、グラフィック・デザイン専門の若い女性の講習があった。四角いモニターの中のこれまた四角のブラウザーのそのまた中にあるウェブ・ページにどうやったら遠近感や透明感や空間性を持たせるのか、ってのが講義の内容だったんだけど、彼女が話しの最初に言ってたことが記憶に残ってる。
「光を発して画像が動くPCやTV。これには、動物や赤ん坊でさえ反応して見入ってしまう。」
ってことだった。そうなんだよね。もうひとつアタクシが付け加えたいのは、民間TVであろうと国営TVであろうと(あるいは有料のケーブルや衛星ものであろうと)、テレビという媒体はモノを売るってのがベースにあるってことだ。モノはマーチャンダイズばかりとは限らない、かつての映画という媒体が、たとえばナショナル・ソシアリストのドイツでどういう役割を果たしたかを考えればいい。(こないだ、町山智浩さんのブログでリーフェンシュタールの映像を久しぶりに再見した←これはスゴイ)
もちろん、新聞や本の活字媒体であれば状況はまし、というものでもない。新聞や本自体の質による。今回の仏大統領選を見てても感じるわけだけど、有料新聞の購買数が減って、その有料新聞だってウェブ版で新情報を絶え間なく流しているから、メディア間の競争も加わって、記事はやがて“スキャンダル”の垂れ流し化し、そしてそのままその情報も次の“スキャンダル”に場を譲り、翌日には忘れられることになる。本だって、文化を流通・保存する媒体から単なる消費物(使ったら捨てる、あるいは売るもの)に変わっている現在、インフォーメーション自体も消費され、捨てられる。
それでも、それらの情報の“その後”を、ネットや紙媒体でをフォローすることはできる。けれど、それだけの時間と熱意を持ち続けていられる“有閑人”は選挙人口の何パーセントに当たるのだろうか。。。
TVの、たとえばフランスでは“夜8時のミサ”とも呼ばれる20時ニュースでの、候補者への2分間のインタヴューで、視聴者が理解できる政治政策があるとは思えない。逆に、たとえば、昨年FR2が行った延々3時間も続くニコラ・サルコジを囲んでの番組が、選挙運動の一部ではないとはどうしても思えない(見てないけど)。
一日一回はメディアに登場する、というのを戦略にするサルコジ・チームの“活躍”ぶりをいやでも目にし、たまたま一昨年帰省時に目撃した小泉“郵政”選挙のはしゃぎぶりを思い出し、そしてブッシュがどうやって2回も米大統領選を“勝ち抜いて”現在の米国がどういう状況にあるのかを考えても、、なんともアタクシのココロモチは重いのであります。
投稿情報: 2007-02-03 カテゴリー: Economics/経済, Monde / 世界 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
結局のところ、アンチ・サルコ・メディアって、ヌーベロプスとリベラシオン、カナール・アンシェネに、ギニョルのTVカナル・ピュルスぐらいしかない。
オプスからリベに移ったジョフランの移転理由のひとつは反サルコ日刊紙の編集!だったはずが、今のところスタッフとのコラボが難航、戦力としては頼れないし、番組制作引退を発表しながら大統領選選挙までは継続参加の、ブリューノ・ガシオのギニョルも、はっきり言って元気ないんだよな。あーあ。
あとは、TVにしろ新聞にしろ、大概のメディア経営陣はプロ・サルコと想定されるってのは前に書いたが、フィールドのジャーナリストはアンチ・サルコが多いんだよね。なんて思いながら、仏大統領選関連ブログを一回りしてたら、ル・モンド系個人ブログのここにたどり着いた。アンチ・サルコ・ミュージックである。いや、なかなか、いい。
ブログ・サーバーに空きがなくて貼り付けられんのですが、Sarkoland とか、Pascale Brodel の J'ai des copains とか聞いてみてね。
あと、だいぶ古いんですが、アンチ・サルコ・クリップ Le Vrai Sarkozy もどうぞ。アベ・ピエールもいるよ。
投稿情報: 2007-02-03 カテゴリー: France | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
今年の4月と5月に予定されている仏大統領選挙(一次と二次選挙があるわけ)、シカトすることにしてたんだけれど、面白いブログを見つけたのでご紹介。これです。
サルコジ候補はその選挙事務所を、パリは10区、サンドニ門近くの 18 rue d'Enghien という住所の一階に構えたわけだ。このアパートの住人が、選挙事務所オープン以来毎日起こる不祥事にむらついて、作ったのがこのアンチ・サルコなブログと言うシナリオです。内容は、平和な下町の日々が、選挙員とメディア軍と警察隊によって、突然“やってらんない”状態になってしまったという、証拠写真や市民の書き込みからできている。(やらせっぽい風情もないとはいえないけど、そこは冗談風味でカバーしてますね。リンク先にミシェル・オンフレのページがあったりして、なかなか渋いし。)
ここは繁華街グラン・ブールバールのそば、北駅・東駅にも近い庶民的界隈。とはいっても以前のユダヤ系住民は次第に減り、だんだん住居難のせいでボボ(ブルジョワ・ボヘーム)が進出、同時に、いつのまにかトルコおよびクルド移民が仲良く共存してもいる。
その“オンギエン通り18番地住民”のブログ、タイトルは RENTRE CHEZ TOI 、意味は「帰れ/ゴー・バック・ホーム」とでもなりますか。パリ郊外の高級住宅地ヌイイに子供時代から住み、長い間そこの市長だったサルコジに、この下町から出てヌイイに帰れ、とアジテートするブログですね。当ブログが話題になった火元は、フランス警察情報部(RG)が、テロリストやスナイパーから市民を守ると言う理由で、周辺住民の身辺調査を行っていたというヌーベロプスすっぱ抜き記事のようです。
先週と今週、すでにあのカナール・アンシェネが、情報部絡みで記事を書いている。社会党候補ロワイヤルのエコロジー担当者(元仏グリンピース代表者)の、離婚問題も含めた個人的過去を情報局が調べていたという記事と、ロワイヤルと社会党党首でもある夫、オロンド氏の資産をこれまた情報部が調査し、2ヶ月後にはその内容がメディアに流れてた、という記事です。
問題なのは、ニコラ・サルコジ氏がUMP党首であり、現内閣での内務相であり、次期大統領候補でもあること。本来ならば選挙戦および選挙が順調に、つまり違法行為なく行われることを監視するのが任務である内務大臣が、自分の管轄下にある情報局を“候補である私”のために使ったと、疑われているわけだ。
ちなみに、テレビTF1の社長ブイグはサルコジ氏の仲人(のようなもの)をした人物だし、その他のメディア大物ボスもほとんどサルコジの近しい“友人”。最近はル・モンド紙もプロ・サルコの色彩が強い(と猫屋には見える)。
たとえば、イタリアではメディア王のベルルスコーニがそのメディア力を大幅に活用して、首相に2回もなっている。やめさせるのも大変だった。「戦争は始めるのは簡単だが、終わらせるのは極めて困難だ」と言ったのはチャーチルだったと思うけど、「大統領を選ぶのは簡単だが、やめさせるのはとても大変」なわけです。某米国現大統領や某日本国首相(複数)の動向を見てると、シリアスにそう思う。
てなわけで、サルコジが大統領になると極めてここでの生活が困難になること疑いなしのアタクシとしては、18番地の住人の草の根運動におおいに期待したい所存でございます。
なお、かなり前に紹介しましたが、IZNOGOUD クリック運動はいまだに展開されておりますので、ご協力のほど、お願いいたします。
*
おまけ、というか:ブッシズムのむこうを張って、サルコジスムを集めたYouTubeつきエントリーを見つけました。Mon oeil ! SARKOZYSMES いくつか拾います。
" Je crois qu'on ne fait pas n'importe quoi avec l'homme, qui n'est pas une marchandise comme les autres"(discours de Saint Etienne) 「他の商品とは同様ではない人間を、どう扱ってもいいわけじゃないと、私は信じる。--サンテチエンヌでのディスクール。」
au congrès de l'UMP, il assure :« J'ai connu l'échec et j'ai dû le surmontrer» UMPの集会で「私は失敗を経験し、それを見せびらかさねばならなかった。(本来ならsurmonter/乗り越える、のはず)」と断言した。クックック。
投稿情報: 2007-02-01 カテゴリー: France | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)